<内容>
最強女王伝説、本格始動--!? 奇跡を願う第4弾! 
三カ国で領土争いをしているグラン山が燃えた――。
次期女王たる自分にしかできないことをするため、レティは騎士のアストリッドを連れて王城へ戻る。
ところが、大規模な支援をもぎ取ったレティに魔の手が!! 
グラン山に戻る道中、罠にかけられたレティは、アストリッドと共に渓谷に転落。グラン山で指揮官を任されていたデュークはその報を聞き……!?


<感想>
続々と男前さんな男性達が登場するけれど、誰よりもイケメンなレティ姫(笑)の大活躍第4巻!
3巻の最後で発生した山火事問題がメイン。
前々から暗殺される立場な一面をちらつかせるところがありましたが、今回は実際にレティ姫に危険が襲います。
一応助かるものの、暗殺を仕組んだ側の人物と行動を共にする展開へ。
しかも
ただでさえ国際問題の種である山が燃え、住民達の避難を的確にしないといけないのに
山をとりかこむ3つの国(レティ姫の国、ノーザルツ公の国、ワレリー将軍の国)との交渉の場から離れてしまいます。
どの国も住民の事を第一に考えてくれる人達が集まっていたので、読んでいて安心はあったのですが
レティ姫が「騎士王の力を使って雨を降らせてみる」ことが、どう実行されるのか
またそれはどんな結果をもたらせるのかという緊迫感でハラハラでした(/ω\)
意外な人がこの雨の方法を教えてくれるので、歴代の王様たちの凄さに感心するとともに
歴史観に深みが出ます。

騎士王の力を持つレティ姫は異能力を使えば、騎士なんかいらないくらい強いのだけど
国を背負っての“王としての判断”の前では、迷いが生じ、やや戸惑う姿をみせます。
けれど、騎士王の力とは関係なく、国を治める者としては勿論に、一人の人間としてみたとき
レティ姫は賢く、優しく、実行力のある人物だなぁと改めて惚れました。
騎士王の力がなくっても、レティ姫が治める国は魅力的だろうなぁと思わせてくれます。
そこまで確固たる王の資質を持つレティ姫にとって。アストリッドがどういう役目を果たすのかも
見どころの1つ。

個人的に今回のお話しではノーザルツ公が可愛かったです(≧∇≦)
この人、賢くて美しい女性を政治にスカウトするという漸進的な男前さんだけど
一昔前でいうところのオラオラ系の気配がする野心家男子。
そんな彼がデュークに目をつけてる!!(笑)
「男惚れ」て言葉がありますが、ノーザライツ公はデュークよりも、レティ姫に男惚れしてるように思う(笑)

肝心なデュークとの恋愛面ですが、お話の最後の最後で
やっと一歩進んだ感じ……いや、1歩もないかも!? 1mmくらい??(笑)
でも、1巻からずっとお預けくらっていた読者としては
ため息の出る重要な一歩でした。

お話は
ワレリー将軍からお願いされている案件を残したまま
5巻へ続きます。

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