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モーツァルト:ディベルティメント

今回は曲名を書くのがたいへんではなかったので、作品番号も入れてみました。

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CD1
ディベルティメント 変ホ長調 KV113
ディベルティメント 変ロ長調 KV137
ディベルティメント ニ長調 KV251

CD2
『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』KV525
ディベルティメント ニ長調 KV136/125a
『音楽の冗談』ヘ長調 KV522

CD3
ディベルティメント 『ロードロン・セレナードⅡ』変ロ長調KV287/271H
ディベルティメント ヘ長調 KV138/125c

CD4
行進曲 ヘ長調 KV248
ディベルティメント『ロードロン・セレナードⅠ』 ヘ長調 KV247
行進曲 ニ長調 KV290/167AB
ディベルティメント ニ長調 KV205/167A

CD5
行進曲 ニ長調 KV445/320c
ディベルティメント『ロビニヒ』ニ長調 KV334/320b
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演奏は、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

モーツァルト時代の「ディベルティメント」とは原則として、各パートひとりずつで演奏される作品のことであるようです。

では、いわゆる弦楽四重奏曲なんかは、ディベルティメントに入らないの?って言われると、そのあたりの明確な定義は難しいようで、モーツァルトの弦楽四重奏曲でも、ディベルティメントって言われているものもあればそうでないものもあったり。
ディベルティメントの語源はイタリア語の「divertire」で「気晴らし」などの意味があります。
私的な集まりで演奏される曲であったことは確かなようです。


この時代のディベルティメントの演奏は変わっています。

楽団員が行進曲を演奏しながら入場し、ディベルティメントを演奏すると、また同じ行進曲を演奏しながら戻っていくんだとか。
ディベルティメントに組になっている行進曲があるわけです。
それがわかっているものについては、このCDでもいっしょに収められています。
KV248とKV247、KV290/167ABとKV205/167A、KV445/320cとKV334/320b、というように。

入場しながら演奏するのって、コントラバスの人はどうやったんでしょうか・・・?

きょうの1曲: ディベルティメント『ロードロン・セレナードⅠ』 ヘ長調 KV247

   ホルン2、バイオリン2、ビオラ、バス

  1.アレグロ
  2.アンダンテ
  3.メヌエット
  4.アダージョ
  5.メヌエット
  6.アンダンテ~アレグロ・アッサイ
   
ザルツブルクで親しかった貴族である、ロードロン伯爵のご夫人、アントーニアのために作った曲です。「アントーニア」の霊名の祝日(その名前が由来する聖人の祝日)のため、です。

ロードロンさんは音楽一家だったのですね。
ご夫人とそのご令嬢2人のために3台のピアノ協奏曲も、モーツァルトは作っています。

どの楽章もそれぞれに聞き所があって、楽章ひとつひとつを切り取ってきいてもいいものだな、と思います。
中でも、4楽章のアダージョ。
弦楽器のみで演奏され、第1バイオリンが楽章を通して優雅なメロディを奏でるあたりで、この「ディベルティメント」としての曲がヤマを迎えるのかな、という感覚になります。
続くメヌエットも、弦楽器のピチカートが多用されて、力強い曲想の中にもメヌエットと言う舞曲であることをしっかり意識させてくれます。

うまいですよね、こういう構成が。

これは1776年につくられた曲。
この年には地元の名家のために多くの傑作が生み出されているのですが、1776年後半になると、教会音楽ばかり作るようになっています。

本当は、オペラを書きたかったモーツァルト。

個人的に頼まれて作る曲に嫌気がさしてきたのでしょうか。
当時の雇い主であるコロレド大司教は、劇場に力を入れていなかったようですし、ね。