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日銀さんは、2月16日からマイナス金利を始めたが、マイナス金利の評判があんまり良くない。

そもそも「マイナス」金利というネーミングがどうかと思う。

これまでは、買い入れる国債の額を「拡大」したので、なんかよく分からんけど、何となく前向きな感じがしてた。ところが、今度は「マイナス」金利だ。

色々なコメンテーターの話を聞いていても、「マイナス金利のマイナス面は、」と聞くとマイナス+マイナスで大きなマイナスという感じがするし、「マイナス金利のプラス面は、」と聞いても、マイナス×プラスでマイナスの感じがする。いずれにしても、マイナスのイメージしかない。

日本では、縁起を担いで言葉の言い換えをすることがある。例えば、「するめ」を「あたりめ」、河原に生えている草の「あし」を「よし」など。また、結婚式の披露宴でも、「もうすぐ閉会します。冷めないうちにお召し上がりください」と言わず「もうすぐお開きになる。温かいうちにお召し上がりください」と言う。言っている内容は全く同じだが、「閉」ではなく「開」、「冷」ではなく「温」という言葉を使う。

ちょっと前大騒ぎした集団的安全保障の法案も、「安全保障法案」と呼ぶ人と「戦争法案」と呼ぶ人がいたが、賛成派で「戦争法案」という人はいなかった。よく言えばネーミング、悪く言えばレッテルを貼りが大事だ。

じゃ、「マイナス」金利付き量的・質的金融緩和」をどのように言い換えるかは難しいけど、例えば「異次元金利政策付き量的・質的金融緩和」とかどうですか。

ちょっと前に話題になった本のタイトルで「人は見た目が9割」というのがあったけど、「金融政策が効くかどうかは、ネーミングが5割くらい」という感じがする。そもそも、「人々の期待に働きかける」政策なんだから。