先日公表された2010年４月30日開催の日銀の金融政策決定会合の議事録を読んでみた。
この会議では、政府から、財務省の野田副大臣と内閣府の津村政務官が出席している。金融政策を決める日銀の会議には、「勝手なことはさせないぞ」と言わんばかりに政治家が出席する。
その政治家は睨みを効かせるだけでなく発言もする。
議事録の91ページに津村政務官の発言が載っている。「少しよろしいか」と前置きをして言ったことは、「「さらに」というのが20ページでは平仮名になっている」というものだ。
景気の状況をどのように表現しようか議論している時に、「こっちは「更に」、あっちは「さらに」になってるよ～」と言っている。
これが政府を代表して出席している人が言ったこと。この時の議長の白川総裁の心中をお察しします。
この２年後、この会議のもう一人の政府からの出席者である野田副大臣が総理大臣の時に、民主党は下野しましたとさ、おしまい。