ありがとう | 笑顔とありがとうを~大切な人たちへ~

ありがとう


このエピソードは忘れられません。

その心使いに本当に感謝しています。




父は6年前に下咽頭癌の手術を受け

声を失い、固形物を食べることができなくなりました。

私は父の気持ちを理解すること出来ませんでしたが

声を失い、食べることの楽しみを奪われ

そうやって生きていくことは

ものすごい苦しみだったと思います。



手術を受けた後に

よく父は「ラーメンが食べたい」と言っていました。

勿論麺は食べられませんが

妹が「スープだけでも飲んでみたら?」と

すすめたそうですが

やめておく・・と、言っていたそうです。





そして父の葬儀の時。

妹が言いました。

「ラーメンのお供えなんて無理だよね」と・・・

多分無理だとおもうけれど

一か八か葬儀社の担当の方に話をしてみました。


担当の方は最初は男の人で

難しいですね・・との返事。

そうだろうな・・・とほとんど諦めていました。



通夜の日になり

葬儀場での担当の方は女の人で

その方が私達にこう言いました。



「祭壇の方に、ラーメンをお供えさせて頂きました。

もしよろしければ皆さんで食べていただけますか?」


妹と二人驚きそして感謝の気持ちでいっぱいになりました。


後からその方に聞くと

その方の独断でして頂いたことで

葬儀場の目の前にあるラーメン屋さんに頼み

作っていただいたそうです。



その時の料金支払いますと言ったのですが

どうしてもその方は受け取りませんでした。




色々お話させていただくと

その方もお子さんを亡くされたそうです。

歳は私達と変わりないのに。


親を亡くすこと、とても悲しいことですが

子供を亡くすことは想像できませんがとても大きな悲しみだと思います。




葬儀を担当していただいた

Aさんの心使い、私達は忘れません。