第7話 笑顔 | 笑顔とありがとうを~大切な人たちへ~

第7話 笑顔

朝食を終えて私達4人は車に乗り込み病院へ戻った。

父も母に合わせて外泊していたので

母の病院に行ってから、父の病院に戻る予定だった。

病院に着いて母の病室に戻り

いつものように母はベットに横なった。


「Kさ~ん。外泊はどうでしたかぁ?」

にこやかに看護師さんが入ってきた。

「ゆっくりできましたか?」

「はい、お蔭様でのんびりできました。」

そう母が答えた。


「そうですか。よかったですね~。」

そう言って母の腕を取り血圧と体温を計った。

「体の調子も良さそうですね。」

「はい。今日はとてもいいみたい。」

嬉しそうに答える母。

久しぶりに見た母の笑顔。

家に帰れたことが本当に嬉しそうだった。

そんな母の姿を見て、母の笑顔を見て

父も私も妹も本当に嬉しかった。


外泊することに最初は躊躇していた母。

私たちも不安がたくさんあった。

でもこうして思い切って外泊してみて本当によかったと思った。



「今日はお母さん調子いいから付き添いはいいよ。」

突然母が言い出した。

「だめだよお母さん。今日はおばさんが来てくれるから大丈夫だよ。」

「もう頼んじゃっているの?」

「うん。おばさんが来るまでは私達いるからね。」

「も~仕方ないわね。一人でも大丈夫なのに」

むくれた振りをして少し笑った。

こんな何気ない会話さえも私はとても嬉しかった。



しばらく病室で家族4人の時間を過ごし

おばが来てからは昨日の様子などを話して

私たちはおばに付き添いを頼んで病室を後にした。