こんにちは、今回は
左手のバッキング(コンピングともいいます)
の音域についてお話しようと思います。
右手のメロディーの音域についてはこちらの記事を参照してください↓
左手のバッキング(リズムを持ったハーモニー)
は、ジャズ・ピアノにとって
欠かせない要素です。
ある先輩ミュージシャンの方は
「左手が良いピアニストは、
良いピアニストだ」
とまでおっしゃっていました。
左手の働きは、
ジャズ・ピアニストにとって
存在意義のかなめと言っても
過言ではないでしょう。
さて、そんな重要な左手ですが、
一口に左手と言っても色々な側面があります。
音の選び方、音域、強さ、頻度、……。
今回はこの中から、
音域についてお話しようと思います。
左手のバッキングが
カッコ良く聞こえる音域は、ずばり……
「G3(真ん中のドのひとつ下のソ)〜G4(1オクターブ上)」
です。(おおよそ、です。)
たとえば、次の楽譜を見てください。
上に示されたコード進行を
左手で弾くにあたって
理想的とされる弾き方の一例です。
(これが唯一の正解というわけではないです。)
隣り合うコード同士を
できるだけ近い距離に置き、
全体的な音域がほとんど
上下に動かないように工夫しています。
どんな曲、コード進行であっても、
こういう音の取り方は必ずできます。
なので、左手は真ん中のドから上下1オクターブ以内、
それ以上にもそれ以下にも絶対に行かない!
と、まずは覚えてください。
なぜこの音域が良いのかというと、
この音域が一番和音がまとまって聞こえ、
アンサンブル全体によく溶けるからなのです。
過去の大演奏家たちも、
左手が上下に激しく動く
スタイルの人もいますが、
基本的にはこの音域で伴奏しています。
また、音域を動かさずに
次のコード(ボイシング)を探すことは、
ピアノ弾きにとって楽しみの一つでもあります。
音域に気をつけながら、
格好良い和音の押さえ方を
自分なりに探してみてください!
暇つぶしにこのブログを
見ていた人は、今すぐ
ピアノの前に座って音を出してみましょう!(笑)
それでは、また。