先週日曜日、火曜日、金曜日、そして今日日曜日と走りました。

暑い夏の間もなんとか、さぼらずに。

さすがに暑い分タイムは伸びず。でも、金曜日あたりは、もうだいぶ涼しくなったと感じました。

あと一息。秋のマラソン大会(ハーフ2回)のエントリーも済ませました。10月下旬から11月上旬。あと2か月、練習を重ねていきます。


さて、昨日は、新潟市の朱鷺メッセで開催されたシンポジウムを聴きに行きました。

テーマは、政令都市、農業特区である、新潟市が都市と水田など豊かな田園と組み合わせて、どのように住みやすい、若い人が増え、子供が増え、老いも若きも楽しく、元気に充実した生活が送れる環境を作っていくか、というものでした。


ゲスト講演は、ベストセラー「デフレの正体」著者の藻谷浩介さん、そして講演の後に、藻谷さんと篠田新潟市長の対談がありました。

藻谷さんの本は素晴らしい!と感じていたので、生でお話を聞く機会逃すわけにはいかん、ということで行ってきました。

日本、東京、新潟の年齢別人口推移予測を示しながらのお話。

日本はほとんどの都道府県、市町村が、2020年まで、さらにその後の将来期間において、

人口は微増または微減。子供は二ケタ減、生産年齢人口も二ケタ減、高齢者は二ケタ増。

東京も、です。

このまま、いくと、どこも21世紀中に消滅。当日、佐渡から移動して来た藻谷さん「トキと同じです!」と。

でも、トキは、佐渡で復活して、もう300羽です、とも。だから人間もなんとかなる、なんとかしないと、という話でした。


出生率低下は、若い人たちの不安から。食料・水・燃料が将来まで、ずっと確保できるか、という生命維持の基本的なことにすら不安を感じている。

これが大丈夫だと感じれば、ということ。その点では、新潟は、豊富な水あり。そして新潟市の食料生産は政令都市では堂々トップ、中堅都道府県並み。食料自給率は60%以上で、日本の平均を大きく上回り、政令都市NO1.  さらに少しですが、石油も出ます。。。。

いざとなれば、東京は滅んでも、新潟は生き残れる。確かに。


都市の労働者生涯収入、東京は2億3千万円、新潟は1億7千万円の格差。

でも、それぞれの家の値段は? 家の広さは? 通勤環境は?

新潟市は待機児童ほぼ、ゼロ。政令都市トップ。なので、共働きもやりやすい。

家計収入では差を埋められる。

食べ物中心に物価は安い。それに新鮮でうまい。いざとなれば、山や海でかなりとって来れる。

クルマで1時間も走れば、耕作放棄地があり、家庭菜園レベルでない農業を兼業で行うことも可能。

海水浴も、サーフィンも、スキーも、ゴルフも、温泉も、クルマで20~30分。安いし、きれい。

こんな東京と全然違う場所が、東京から新幹線でわずか2時間の場所にあることがすごいと。

東京と違うことを大事にして、違い続けるべしと。


新潟の人、謙虚、控えめ、卑下、自信ないので、新潟は田舎で~といいますが、

藻谷さん、「新潟は、都会になりきれない田舎、ではなくて、田園・田舎の良さを持っている都会である」と。東京と比較すると、田舎に感じるが、欧州の都市と比較すると、大変な大都市、ブリュッセル並であると。確かにそうなのでしょう。街中には、そこそこの繁華街もある。それに日本中、どこでも同じのイオン巨大モールもある。サッカーも、バスケもある。プロ野球はないけど、高校野球と独立リーグはある。

ビジネス、文化、芸術は・・・・   これもジャンルはやや限定も、結構あります。

何事も東京と比較するから不足を感じますが、NYや香港、シンガポールとかを除けば、世界の主要な街と比べても、ひけを取らないのかも。 それになんかあれば、東京に2時間で行けますから。


そういうことを認識した上で、特長である田園・農業を生活シーンに、どんどん取り入れて。

地物を使って付加価値の高いものを作り、県外・国外に売り、円貨・外貨を稼ぐ。

地元の雇用を増やす。

日本で、付加価値をつけて、外国に売りやすいものは、なんといっても、食い物。

機械系工業品は新興国に追いつかれる。

食べ物は、味の違いは誰でもわかり、かつ、なかなか追いつけない。

素材の味、安心と安全、職人の腕、感性。

日本は、これで勝負するのだと。  そういう話を聞いていると、新潟は、これからの日本の成長の中心地になりうるし、日本が危機に陥っても、最後まで生き残れる場所のようにも思います。


弱みは、燃料コスト高騰の中、みんなクルマに乗り過ぎること。

ここは意識改革と、公共交通機関の充実、コンパクトシティ化を推進。

強み、魅力、機会をアピールして、よそから人を引き付けて、子供を作ってもらって。

そういうことなんだろうなあ、と考えた1日でした。