最近ランニングがやや不足気味。寒いので外に出るのがややおっくうで・・・・
昨日は雪が止み、うっすら積もっている状態で、スポーツセンター周回コースへ。
ここは久しぶり。あまりスピードがあがらず、30分46秒。遅い。
ここは1周600mですが、途中に結構きついアップダウンがあり、脚に負荷がかかります。
でも、このコースを周に1回くらい一生懸命走っていると、いい練習になります。
最近、これをさぼっていました。ここを1回+α、頑張らねば。ということで2日連続ですが、今日は海岸コースへ。ここは海岸沿いの道往復。今日は北西の強風で、行きはよいよい。楽して走ったものの、タイムは更新ならず。帰りは猛烈な向かい風に対峙。途中で止まりたくなったものの、頑張ってゴール。
それでも行き17分15秒、帰り19分6秒。いやはや。これから、がんばろう。
さて、のれん。
雑誌「企業会計」4月号。2014年1月に、米国でFASBは、未上場企業には、のれんの償却を認める改正をしたそうです。従来基準では、のれんは非償却、ただし毎年毎年、減損テストを義務付けるもの。このテストが中小企業には非常に負担であり、未上場企業に限り10年以内の償却を認めることにしたとのこと。
これとは別に、米国の会計人のコメントとして、のれんを償却すべしという意見があるそうで、これを紹介しています。これをそのまま紹介します。
1)取得した買収のれんは、費消され自己創設のれんに置き換わるものである以上、これを償却し、自己創設のれんの資産認識ををすることがないようにすべきである。取得後の事業活動へのコスト配分を達成するため、のれんを償却することが適当である。
2)M&Aによらず、内部成長、組織的に成長する企業は、のれん(超過収益力)を生み出すコストを資産化できないため、のれん償却はM&Aを通じて成長する企業とM&Aによらず内部成長/組織的に成長する企業との間で、公平な競争条件を提供することになる。
なるほど!のれん非償却に反対する理由が明解で納得です。
日本でも企業、機関投資家に、買収のれんは償却すべき、という意見がありますが、米国の会計界にも同様の意見があるのですね。やはり「企業会計」1月号で日本の著名な機関投資家のコメントとして、1)の意見がありましたが、今回2)の考え方も聞いて、さらに納得がいきました。「企業会計」なかなかいい雑誌です。
第三者的に、あるべき会計基準というものを考えると、のれんは償却がいいように感じます。
ただ、実際に個々の企業としては、償却する会計基準と償却しない会計基準を任意で選べる/選ばないとならない、という状況になってきています。個々の企業としては、どちらの会計基準が正しいとか、あるべき基準だ、ということよりは、自社の経営戦略や競合する企業との関係で、有利なほうを選ばないとなりません。当社がM&Aせず、内部成長重視。M&Aで成長する競合もいない。そういう状況なら、のれんを償却するJ-GAAPでいく。反対にM&Aでの成長を目指す、あるいは自分は内部成長でいきたいが、競合企業がM&Aで成長志向でIFRSでのれん非償却にしているので、対抗上、自社もある程度やらざるをえないとか。みんながのれん償却で行くならいいのですが。
のれん非償却の場合、それが何年も何年も、複数のM&A案件分もが、BSに積み重なっていく。
そしてある時、ボン!と破裂して、のれん減損の特別損失が発生して、最終利益は赤字になる。
それは非常に怖いと思うのですが、一方で、時々特損で最終赤字になっても、営業黒字が続けば問題ない。もともと純資産(PBR)で評価される企業ではないから、累損、債務超過になるようなリスクがなければ問題ない。投資家も気にしないだろう。 IT系の企業はそんな考え方かもしれません。
実際に、のれんの特損での一括償却ができた時は、IT系企業はひんぱんにやっていました。
これは、やはり財務諸表のユーザー側、投資家がこれをどう評価するにもずいぶん影響されるのだろうと思います。のれんで膨らんだバブリーなバランスシート企業は、資本コストを高くして割引計算するのか。。。 またIFRSは、PLよりBS重視、実現CFよりもBSを時価評価することを徹底する考え方。
のれんだけが安易に、簿価のままずっと行くことは許さず、毎期毎期厳しい減損テストが繰り返されます。そうすると頻繁に、毎年のように、のれん減損の特損が続くと、これはもう特損ではなくて、経常損失ですね、ということになり、定期償却のような話になるのかもしれません。
さて、日本版IFRSはどうなりますか。