元ゴールドマンサックス社員である、グレッグ・スミス氏の著書
「訣別 ゴールドマンサックス」を読み終わりました。
顧客第一をうたっていた同社が、顧客第一のサービスの提供、顧客への助言提供、顧客の取引執行から、圧倒的な情報格差を維持しながら、自らも 対等なプロ投資家同士の取引の一参加者であるとして、自己売買で利益をあげ、また顧客に不適切な商品も販売している。
自己の利益最優先のカルチャーになってしまったことを憂いての、著作、ということです。
同社の真実はわかりませんが、
金融機関において、顧客第一主義、誠実、倫理、などを維持することは難しいことであろうな、と思います。わずかの情報格差、タイミング、知識の有無で、簡単に大きな利益が生まれ、それが自分の報酬にダイレクトにリンクするような環境では、このくらいいいだろう、ということで自分の利益優先にしたくなるのは、抗しがたいものと思います。