先週の土曜日は、鎌倉の建長寺で開催された、鎌倉投信さんの総会に参加しました。

直販型の投資信託で、大きく残高を伸ばしています。

社会に必要な企業を厳選して投資する、というスタイルや、

それを丁寧に、色々な形で説明する取り組みで、個人投資家の支持を得て、

成長しています。

大手投信会社の商品を、証券会社が売るスタイル。投信商品を作るメーカーである投資会社や顧客である個人投資家より、販売会社(証券会社・銀行)の都合優先のスタイルの弊害は、広く言われるところです。鎌倉投信の総会の様子を、生で見て、直販の意義を感じました。


最近は、農業関係の本を色々読んでおり、特に浅川芳裕さんの本がとても良いと感じています。

農業、農家経営の実情が、もっとも正確に表現されているのでは?と思います。

農家も近年は、直販に力を入れています。

生産者の中も消費者の中でも、互いの顔が見える取引の拡大で、安定した経営、安心な食べ物の確保を

求める流れがあるようです。

今日は、新潟の亀田郷で、農業経営塾という催しがあり、農業法人の経営者の方の講演がありました。

法人としての中期計画の方針としては、農産物を売るのではなく、法人そのもの、顔の見える作り手を売るのだ、というお話でした。


食品加工メーカーにしても同じ。

最近、コンビニでは急速にPBコーナーが充実しており、大手NBメーカーもPB品を製造し納めています。

消費者は身近な、お気に入りのコンビニに行き、PBコーナーで食べたいものを買う。

多くの消費者にとって、セブンイレブン、ローソン、ファミマ、というブランドだけで十分であり、メーカーNBは必要性がないように感じられます。そうするとメーカーは すべて下請け納入業者的な存在です。

それでいいのか??? いや、そうではないはず。


やはり生産者として、顔の見える生産者として作ったものを、顔の見える消費者に直接売っていかねば。。。 そうすると通販や直営店出店となりますが、大量生産の大手メーカーにとって、それらを始めたとして、そうした売り方の比率が 既存の流通ルートでの売上に近付くのは 長い時間がかかります。

(いくら時間をかけても無理かも・・・・)

本体部分はPB製造の下請けメーカーで良しとして、

VB的な独立部門を一杯作って、通販や直営チャネルを伸ばしていくべきか。


それにしても、コンビニはあまりに強く、魅力があり過ぎて、そこに負けないように、というのは無理なように思います。 スーパーは・・・それ自体が厳しい状況になっていきそうです。 もう、そういう傾向が強く出ていますが。