先日のセミナーでは、第一部にては 森生さんが最近のMBOの傾向、そもそもMBOの一連のプロセスを経済的に分析、解説されました。

上場企業オーナーが安く買って再上場を目指すようなケースはよくないが、最近は安く買うにせよ、再上場は考えていないようなケースが多い様子。

またファンドを介さず、銀行が直接買い手(オーナー経営者)に直接融資するような事例が出ています。

ファンドは、お金も出すし、投資先の企業のバリューアップもするという役目でしょうが、

お金は銀行、MBO後の経営は引き続き、オーナー経営者というケース。

こういう事例は、業績もそんなに悪くないし、オーナー経営者は引き続き自分でやる気満々、自信もある。

ただ、日本の株式市場に対する期待感がない、ということかもしれません。

上場していてもあまり、評価されない、調達できない。

MBO後に見事に企業価値を高めて、生まれ変わって再上場という成功例もまだまだ少ない。

そういう状況で、前向きなMBOがなかなか出ないのかもしれません。