ここのところ、知名度の高いオーナー系企業のMBOが続々と出ています。

コンビ、CCC、アートコーポ―レーション など。

アートは買い取りにかかる資金は80数億円と以外に少ない印象です。

一方CCCは700億円ということです。これをファンドと組まず、個人資金と借入で賄うということで、

潤沢な個人資産を保有していたようです。増田氏の場合、時価総額が1千億円前後の大企業まで育てながら、依然として株式の40%を保有していることが驚きです。過去に個人で投資して成長したVBを、社長を務めるCCCに株式交換で売却したり、上場後もCCCの増資を個人で引き受けたりで、保有比率を高く維持してきました。

いざ、MBOという場合に、既に40%保有している点は、やりやすい要因になります。

最近の出来事で、一時、韓国でIPOの承認までいったクリック証券、結局、大株主の熊谷氏が社長を務めるGMOに買収されることになり、IPOもなくなりました。

熊谷オーナーは、大きく成長させたクリック証券株を譲渡し、代わりにGMO株を取得することで、現在も40%を保有しているGMO株保有比率を高めることになります。将来、もしMBOをすることがあれば、やりやすい環境にはある、といえるかもしれません。


最近、日経新聞でもMBOの特集記事がありました。

IPO、MBOで上場廃止、再上場・・・  企業の成長サイクルに応じて株式市場を利用するのは、その際に一般株主にもフェアな条件で行われるなら 悪いことではないと思います。

ただ、東京の市場を利用しているのは、日本の企業ばかりで、有望な企業の上場数は減る一方のようで気になります。 新日鉄と住友金属が一緒になり1社減、アートコーポ、CCCで2社減。

将来、再上場する時は、香港やシンガポールだったりして。