昨日は、大阪証券取引所JASDAQ市場の村田執行役員様と、東京工業品取引所の小野里執行役様を迎えての、日本CFA協会主催セミナーが開催されました。

新JASDAQは10月12日にスタートしたばかりです。

一方商品先物市場については、工業品取引所と穀物取引所統合の観測記事が出たりして、再編の動きがあるようです。

この新興株式市場と商品先物市場、ともに、個人投資家が離れてFXや外国株・債券などに流れてしまったような感もあります。それに対して、さまざまな取り組みで再活性化の努力をされている、その中身や今後それを受けてどうなっていくと予想しているか、そういったお話がありました。

当初、不思議な組み合わせか、という感もありました。しかし実際お話を聞いてみると、両方のお話を聞いてみることで、日本の取引所が共通に直面する課題や、対応策など、よく理解できたと感じます。


個人的には、大証JASDAQのアナリスト・プラットフォームに注目しています。

「上場会社自らが資金を出すスポンサーとなっている」、「独立系調査会社によるレポート」。

日本ではなかった、この二つの特徴を合わせ持つこの仕組。これでアナリストにカバーされていなかった小型優良銘柄が、証券会社の営業方針に関係なく、中立的な調査会社のレポートで紹介されていく。ただし、作成費用はレポートで紹介される上場会社が負担している。その点は、明記され、投資家にもきちんと伝えられる。

この仕組が定着、拡大していくかどうか。

長い目で見て、市場の活性化に、大きな影響を与える取り組みになるかもしれません。