今週2件講演を聴きました。両方とも、とても印象に残りました。
1) CDP カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト 森澤さん
時価総額上位500の企業さんにはアンケートが行っているのでご存知でしょう。
日本企業は、環境関連は結構きちんとやっているのに、回答が控えめ過ぎてもったいない。自信を持って、ちょっと背伸びしてYES!と答えればいいのに、とのこと。
また、調査に関する解説などをローカル言語に翻訳したものを英語版と一緒に出している国は日本だけ、とのこと。調査対象になるクラスの企業なら英語で十分というのが、世界的な常識のようです。
ローカル言語(日本語)の出版物制作、日本語でのセミナーをやっているのは、日本くらいだと言われるCFA協会の活動に参加している身として、身にしみるコメントでした。経営、財務、金融取引。これらにおいては、日本はどうしても何かと不利なんだな、とまた感じてしまいました。
2) 成城石井の大久保相談役
数々の小売業の改革を成功させた方です。
・スーパーは、もっとも色々なことにチャレンジしやすい。結果がわかるものはない。面白そうなものは、とりあえず、やってみる。すぐに結果は見えるから、やってだめなら、すぐ変える、やめて新しいものにチャレンジする。
特に新しい商品、食材を仕入れて、スペースをどんと取ってお客さんに提案してみるようなことは、さして大きな投資もいらないのだから、どんどんトライ&エラー。いいもの、悪いものの選別眼が身に着くし、店には次第に、いいものだけが残っていく。家庭でいろんな献立にチャレンジするようにスーパーもチャレンジ。 あ~、ちょっと今日の晩のおかずは失敗だったね~といっても、翌日はまた新しいメニューになる。それと同じ。
業種によって違いますが、それぞれの特性を生かして、チャレンジ!
それと当たり前の基本であるが、やはり、あいさつの徹底。
ディスカウントで勝負しない。気持ちよい接客と自信を持っておいしいと進められる商品の品揃え。