商事法務NO.1899 5/25
親子上場をめぐる議論に対する問題提起〔中〕
親子上場のベネフィットとコスト。
親子上場の日米比較。
(上)に続いて非常に面白い内容です。
米国でも親子上場の状態の企業グループはある。しかし、それは過渡的な状態で、いずれ完全子会社化、あるいは、完全な資本関係の解消(スピンオフ)となる。どちらが合理性があるか見極めて・・・
日本は、海外に比較して、資本関係の解消(スピンオフ)の場合に税制面のデメリットがあることが、親子上場状態がずっと続く理由のひとつ、であるようです。
数年前、中外製薬がロシュの傘下に入る際に、米国の上場子会社株式を中外の既存株主に譲渡し、子会社との関係を解消した際に、この税制上の不利益が注目を浴びました。
その後、あまり議論になっていませんでしたが、親子上場の議論がまたにぎやかになり、この税制についても、また注目を浴びるのでは。。。