排出権取引は日本では、取引所がなく、法人間で相対で行われています。
種類もいろいろあって複雑、わかりにくく、個々の排出権ごとの取引もまだまだ少ないようです。
そこですべての排出権をまとめて売買できるプラットフォームを作る民間の動きが出ています。
欧州と米国では取引所ができており、取引の効率性では大きく先行しています。
調べてみると、日本でも少しずつ浸透してきているCFD取引の中で、排出権を取引対象商品にしている事業者もありました(ドットコモディティとFXオンライン。他にもあるかもしれません)。いずれも欧州の取引所に上場している排出権を対象にしているようです。日本でも、既に個人投資家がネットで排出権が売買できるのだ、というのは意外でした。大きく伸びるかといえば、そういうものでもないでしょうが。
商品先物については、日本にも取引所があり、実需の法人のリスクヘッジ目的利用などが期待されながら、低迷している状況を見ると、排出権の市場取引の拡大も長い目で見ないとならないと思います。