「ガンジ-の危険な平和憲法案」(C・ダグラス・ラミス、集英社新書)。図書館で借りて、3週間目でようやく読み終わり。空いた時間にちょこちょこ読んでいたので、時間がかかりました。カツマーにはなれません。

ガンジーといえば非暴力主義。しかし中身は全然知りませんでしたが、少し理解しました。

おりしも、先日、著名な外交評論家岡本行夫さんの講演を聞く機会がありましたが、そこで民主党の外交政策についてのコメントを聞く機会があり、多少関連して考える部分がありました。


政府、とは絶対的な暴力(軍隊、警察など)を独占的に保有、行使できると主張する存在。という説明。

インドはイギリスを追い出すまでは、非暴力主義であったのに、独立後のインド人によるインド政府は、やはり上記の普通の政府になったので、ガンジーはいたく失望したそうです。 説明しきれないので、興味のある方は読んでみてください。


岡本さんのお話は、民主党の外交策、インド洋上の給油支援を中止して、アフガンへいかに関わるのか、というのは大変な難題。国際社会の理解を得られるのか、と危惧しておりました。元々自民党に近い、民主党の政策には懐疑的なスタンスの方ではあるのだと思います。

しかし、確かに、それでいいのか、と考える面はあります。

自衛隊は外国の危険な地域での援助活動はしない。しかし武器も持たず、訓練も受けていない日本の外交官や民間人は危険地帯に行っており、外国の軍隊に守られている。そのような国は日本だけ。

日米安保条約の5条=米国は日本を同盟国として、日本が攻められたら代わりに反撃する。

6条=代わりに日本は米国に基地を提供する。

鳩山さんが日米関係を対等にするというと、米国は「対等」というだけの負担をしてくれるものと期待する。

そういうお話は確かに、矛盾があるような気もします。


また諸外国(特に中国)は超長期的な視点で、着実に政策実行、成果を上げている。それに対して日本の政策は短期的、次回選挙対策型の政策が多いのでは、という指摘も否定できません。

はたまた別な機会で聞いた、国際会計基準を巡る各国のやりとり、排出権について。これらについても、日本の政策には長期的な目標と、それに向けた強い意志が少ないような。財務用語で、用法は適切でないかもしれませんが、やらねばならないこと(債務・責務)と 対策(対応する施策、マッチする資産)のデュレーションがマッチしていないのではないか、という疑問は感じます。