この3連休は、またお見舞いのために新潟に帰省して来ました。うち1泊は病院に泊まりました。

時間があるので読もうと、実家の本棚から昔読んだ文庫本を引っ張り出して持っていきました。

うち1冊は、藤原作弥「聖母病院の友人たち」(新潮文庫)。新聞記者から日銀元副総裁を務めた藤原さんの、自身の肝炎での入院体験をつづったエッセイです。確か大学生のころ、買って読みました。

聖母病院は西武新宿線の下落合近くにあります。大学生の時1年間だけ、近くの新井薬師前に住んだことがあり、このエッセイの舞台の土地に興味があり、本屋で見つけて読みました。それ以来、20年ぶりに読見直しています。当時は気にしなかったことですが、このエッセイの中で、闘病生活をしている藤原さんは43~44歳のころで、今の自分と近い年齢でした。子供も二人という点も似ています。入院中の医師、看護師、入院患者との交流をつづっています。これを丁度、大学病院の病室で読んでいて、途中、先生、看護師さんたちの働く姿を見たりしていたりするので、昔読んだ時とはまったく違う感慨があります。

ちょっと自分の人生、生活を見直してみるきっかけになるかも、という良い本です。