日本の今年のIPOは40~50件ではないか?というお話。アメリカでもIPOが少ないと数日前の記事。

アジアはどうかについての記事がありました。今年前半6ヶ月間のIPOでの調達は233億ドルで前年比40%減。

4~6の3ヶ月では91億ドルで2005年以降最低だそうです。シンガポールや香港市場でも大型IPOの中止が続いているようです。一方で大変活況なのが、外国人による日本での社債発行。サムライ債。今年前半6ヶ月間で135億ドルの発行でこれまでで最多とのこと。世界のほかのマーケットでは信用収縮で発行条件が厳しくなる中、日本での発行条件は相対的にとても魅力があるようです。


海外のファイナンス関係の記事で目を留めた件。豪州の投資会社バブコック・ブラウンについて。最近有名になってきたマッコーリーと並んで、世界の不動産や公共施設投資をしている会社です。投資家のエクイティや借入で投資を拡大してきましたが、運用成績が最近宜しくない中、資金引き上げもあり、資金繰りが厳しく債務返済スケジュールの変更を銀行団と交渉していたが、何とか認められたということ。

マッコーリーやバブコックの変調は、日本の不動産市場にも影響を与えているものと思います。


アメリカではPR支援会社のM&Aが結構頻繁にあると言う記事もありました。

そうした会社はKKRなど強力なファンド会社とタッグを組んで、大型M&Aで活躍しているそうです。日本でも外資系のアクティビストは、外資系のPR会社を利用している例があると聞きます。ファンドはどうもイメージが悪いだけに、ファンド向けのPRサービスは伸びるように思います。


雑:先日、近所のスーパーマルエツで、現在は一線を退かれた、大変著名な、日本の金融市場政策のリーダーシップを長年取られてきたあの方をお見かけしました。奥様と一緒に野菜を買っておられました。現役時代から店頭物価の変動を直に観察されていたのかもしれません。