千歳空港近くには湿原地帯があります。その中を美々川という小さな川が蛇行しながら流れています。川はずっと流れてウトナイ湖に流れ込みます。JR美々駅近くの橋のたもとをスタートし、ウトナイ湖近くまで2時間かけて行くツアーに参加しました。出発前に簡単な説明、ライフジャケットを着用し、カナディアン・カヌーに家族で乗り込み出発!ほかにも家族連れが5組ほど参加していました。

前半は比較的広い川を周囲の景色を楽しみながらゆっくりと。家族は初めてのパドルの扱いもなんとかこなしていました。 僕は高校・大学とボート部で水の上はなじみがあります。カヌーも湖や流れの緩い川ならOK。美々川も17年ほど前!に一人で組み立て式のカヌーをかついで出発地点に行き、下りました。とても楽しかった印象があり、家族にも体験させてあげようということで、今回のツアーに。

途中、植苗橋が中間地点。ここまでは順調でしたが、ここから様相が一転・・・

川は細くなり、水面から数十センチの高さに枝を伸ばす木が次々に。その度に我々は身を屈めて通過。その間には漕ぐことができません。一方、川は蛇行、緩やかな流れもあり。そんな状況なので、ちょっと油断するとどちらかの端の生い茂った水草に突っ込んでしまいます。 次々に現れる低木とカーブで気を休める暇がないまま、ゴールへ。後半は景色を見ている余裕がまったくありませんでした。

ほかの参加家族を見ても、悲鳴、怒号、泣き叫ぶ子供!転覆するカヌーから投げ出される男女! まさに阿鼻叫喚の湿原地獄!そんな中で巧みにパドルで難所をクリアするキャプテンの指揮の下、乗組員全員が協力して幸い負傷者を出すこともなく、ゴールに到着。 といささか(相当?)誇張した感はありましたが、子供たちにとっては(たぶん初めての大人の人にも)、かなりの大冒険だったようです。たいした説明もしないで送り出す、主催者はひどいと思ったりしましたが、説明したところでわからないし、あまり怖がらせては参加者がいなくなってしまいます。

みんな途中は大変だったでしょうが、終わった後は楽しい印象深い体験だったと思います。家族での協力なしでは乗り切れないチャレンジだし、お父さんの力・威厳を示すよい機会でもあると思います。北海道に行かれるご家族にはお薦め。5月から10月までできるそうですが、夏以外は避けたほうがいいと思いますが・・。