昨夜、テレビを見ていたら時々見かけるシーテック(製造・設計等の受託)のCMが。最後に入っていた「Goodwill Group」という部分がカットされていました。すっかり評判を落とした親の名前を削除となってしまいました。

シーズン終盤、ずっとグッドウィルドームでプレーする西武、(その二軍は名前もグッドウィルですが)は不本意でしょうが、よく相手を確かめずネーミングライツを売ったことは自業自得の面も。フルキャスト・スタジアムも問題発生で、ネーミング・ライツ・ビジネスも新興企業への売却には売り手が慎重になり、このビジネス自体がしばらく下火になるかも。


MBO指針が出たこともあり、思い出して本棚にあったアメリカのバイアウトのマニュアル本を再読しています。

ここでのMBOは、これまで日本で主流のMBOとは根本的に違う前提のお話。

それは株をほとんど持っていない雇われ社長が、ファンドと連携して自ら株主となるケースを想定していること。

これを実行しようとする経営者にとってのマニュアル本です。日本でこれまで発生している、1/3~過半を保有しているオーナーが残りの株式を買って非公開化するケースではありません。

設定は現在は非公開、大企業の一部門、あるいはコングロマリットの一会社のトップが自ら株を買取り、経営の自由度を増し、早期にIPO。一時的に相当のリスクを取った分、大きなリターンを得る。そういうお話です。

このタイプのMBO、米国に比較すると日本社会では出難いでしょうが、こうしたダイナミックな立身出世のケースが増えれば、社会が活性化するかもしれません。格差社会を助長と言われるかもしれませんが、企業規模の大小に関わらず、その商売をほんとにやりたい人、上手くやれる人に引き継いでいくことは大事なことではないでしょうか。