ダヴィンチはTOB価格を引き上げました。1108円から1308円へ。株価がTOB価格を上回る状態でした。合理的な投資家はTOBには応じず市場で売買。期間も7/18までなので現時点でTOBへの応募は少なかったものと思います。さすがにこれ以上の引上げもなさそうで、株価は1300円まで上がって落ち着くのでは。
今回はTOB成立のための株数を引き下げました。一方で申込が多い時に最大で買い付ける株数は引き上げました。
成立株数の引下げでTOB成立の可能性を高くし、買付株数の上限引き上げでTOBに応募するする株主はできるだけここで売却できるように配慮したようです。 初の経営陣不賛同TOBの成立の可能性が高まったのでは。
今回は同業者による株主名簿閲覧が認められるか?
会社売却を決めた取締役は最高値で売る義務があるのではないか?といった今後のM&Aにとって重要なテーマが含まれています。
もしオーナー・取締役会の抵抗でTOBが不成立となれば、取締役は2番目の義務を果たさず、株主の利益を損ねたとして訴訟になるかもしれません。
TOB成立の可能性が高まったので、そうした状況にはならないように思いますが。
その他の会社の総会でのファンド提案は軒並み否決。
顔の見えないファンドからの、短期的な株主還元を増やせという提案には日本の投資家も簡単には賛同しないようです。これは良い傾向かな。