昨日の株主総会について、テレビ・新聞でかなり報道されていました。
各社の総会への出席者もかなり増えて、色々な質問が出ているようで、総会が単なる儀式から中身のあるものになっているようです。総会での予想外の質問に対するハンドリング、想定問答集に囚われない説得力のある回答をするコミュニケーション力なども経営者に問われてきています。普段の社内会議では圧倒的な権力を持って、部下に高圧的に話していればいいですが、そうしたコミュニケーションだけでは、いざ対等な立場で株主と上手にコミュニケーションすることができないでしょう。普段からのトレーニングが重要と思います。
JAL.組合問題の弊害など、いろいろ言われていますが、ひとつ感じることは経営資源を無駄にしているのでは?ということ。それは人材。パイロットになった知人が何人かおります。皆、頭がよく、体力抜群、リーダーシップもあり、おまけに男前。そんな素養に恵まれた人ばかりを集めたパイロット集団。勿論、そうした人材が安全な航空のために必要でしょうが、全員がそんな人でなくてもいいように思います。そうした人材が、何か社会に付加価値を創造、提供するために活躍していない、ことはとても勿体ないように思います。
航空事業の付加価値は、機体性能アップや空港機能整備、エアライン同士の連携、良い商品パッケージ作りなどで生まれるものと思います。安全な運行は重要だけれど、新たな価値を加えるものではないように思います。
パイロットの人たちも、きちんとした職務遂行、高いストレス、その間の世界各地でのゴルフ、良い報酬といったことで構成される生活で満足という人が多いようで、会社の経営への関心度は高くないように見受けます。
他人事ながら、なんか、おかしい。それでいいのだろうか、と思いますが。