最近商事法務を読むようにしています。

最近のトピックでM&A関連のトピックがありました。その中で株式会社のエージェンシー問題の記述がありました。

株主の委任を受けた取締役が株主のためでなく、自己の利益を優先して行動する!(高額報酬、保身的な防衛策やファイナンス等)というのがよく知られるエージェンシー問題ですが、ここではもう1つのエージェンシー問題が紹介されており面白かったです。

株主平等の原則が守られないケース。支配的な株主が、少数株主に対して、情報力・支配力で優り、私的な利益を享受すること。最近のMBOや親会社による突然の上場子会社TOB→非上場化などがその事例。 

第一のエージェンシー問題対策としては、にらみを効かす支配株主の存在は効果あり。

一方で支配力が強すぎると第二の問題が出てくる。よってこの二つの問題はトレードオフの関係にあるということ。

もう少し詳しい内容は以下にあります。  

http://www.irstreet.com/top/irnow/irnow20070508.pdf