コンサルティングのドリームインキュベータが、中小型企業への自己投資を事業として行うとのこと。

ファンドを組成して、管理手数料や成功報酬で稼ぐのではなく、あくまで自己投資でキャピタルゲインと配当で儲けることを考えているようです。初年度は10社に1億円づつで12億円投資予定。時価総額300億円未満で経常利益が3年で2倍になる先を発掘して投資するとのこと。


この事業いくつか疑問があります。

・ドリームインキュベータは投資のプロなのか? 経常利益を2倍にするためのコンサルのプロ、ではあるはずですが。

・時価総額300億円未満で経常利益が3年で2倍になる先を発掘できる投資のプロと言うならば、それこそファンドを組成して大きな規模で投資して、手数料や成功報酬も稼ぐべきではないか?  投資顧問業などの免許がないから自己投資かなのでしょうか。

・コンサルティング会社が投資することのリスクは? コンサル先は投資対象外とは思います。インサイダー情報を持っての投資となりますから。投資先のコンサルは受けない、コンサル先へは投資しない。これがきちんと行われるのか?

・ファンドで他人のお金を直接運用に回さずとも、上場している以上、人のお金を預かって運用していることになります。そうである以上、確実に儲ける自信はないのでまずは自分のお金でちょっとやってみます、という説明はできません。

ファンドマネージャーからみれば、投資のプロの自分たちでもそんな簡単には儲けられないのに彼等がどうやって・・・・お手並み拝見という感じでしょうか。 でもとても上手く行ったらみんな投資のコンサルティングを受けに来るかも。

数年前にオックスホールディングスが、自社のリスク管理ソフトを活用した株式投資を行い、ソフトの有効性を証明する!とチャレンジしましたが、上手くいかなかったはず。こちらはどうでしょうか。


(やけに批判的なトーンなのは、きっと嫉妬。うらやましいからですね。)