配当による株価評価式=P=D/(r-g) ゴードンモデルというそうな
株価=配当/(期待利回り-配当成長率)
変形して
期待利回り=配当/株価+配当成長率
ジェレミー・シーゲルによれば
株価は将来の利益の現在価値でなく、配当と自社株買いによる現金還元の現在価値である! とのこと
ロバート・シラーもそのような研究結果を出しているとのこと。
もし株価は配当の現在価値である、というほうが正しいなら、アナリストは企業に配当をしてもらわないと予想株価を出せない。
そうした考え方がありながら、企業が配当を減らしているのは、経営者と株主の利害が異なるからである。
株主にとってのリターンは
期待利回り=配当/株価+配当成長率
しかしストックオプションを貰っている経営者にとってのリターンは 株価上昇だけ。配当はどうでもいい。
期待利回り=成長率
高配当で株価を上げる、という考え方もあるでしょうが、それよりは自社株買いでの株価サポート、特にオプション行使による希薄化を避けるために自社株買いをして、それを自分の行使に充てる。 そうしたインセンティブのほうが強い。
そうした経営者は 株主に対して、収益・EPSが大事であり、配当は株価には影響ない!というロジックを受け入れさせようとする。
アナリストもこのロジックを安易に受け入れてしまう。
しかし これが正当化できるのは、配当しない代わりに、成長のための投資をする企業のみ。
過去の研究では、実際には配当している企業のほうが、していない企業より成長率が高い!
(続く) ただ直訳しているので、ぶつ切りの文章になっています。