株式交換の特別決議は総会で否決されました。

いちごのキャロン社長が、総会での否決に向けた委任状獲得を始めるにあたっては、ヤフーの掲示板での東京鋼鐵株主の声を見て、これらの個人株主の声は無視できない、これをまとめていけば大きなうねりになる、と感じたようです。

ネットビジネスでは、ギャザリングのようなサービスがあります。TOBや株主総会など、個人投資家が自分の株をどうする、議決権をどうする、を判断する機会があります。そこで株主の声(世論)を意図的にある方向に動かすような事もネットではできそうです。1人では無力な株主をまとめて常に正しい方向に向けて結集させるならOK。しかし何が正しいかは難しいし、世論操作、大衆の煽動と同様、株の議決権行使の方向性を特定者の利益のために 動かす輩も出るはず。

今回の東京IPOコラムは、自分で取材して、考えて、思うことを書きました。しかし結果的に、いちごが 短期間に利益を上げたことも事実。 彼等の投資行動は今後のじっくり見ていきたいと思います。


委任状集めの進行中、東京製鐵からは一切コメントが出ませんでした。総会前のそうした行動に何か制約があるのかどうか、わかりません。しかしメディアの取材に答えることくらいできそう。 何も発信されなかったのは残念です。自らに理・義ありと思えば、何か発信してほしかったと思います。


http://post.tokyoipo.com/visitor/infofile.php?brand=1504&info=158503