オープンループの新株予約権発行に対する差し止め請求が認められました。
こうしたケースは今年で確か3件目くらいと思います。既存株主の利益を損なうファイナンスは差し止めのリスクがある、ということで怪しげなファイナンスに多少はブレーキがかかるかもしれません。
ただし既存株主の中に申立をしてくれるような、投資に詳しい株主がいないとこうした展開にはなりません。
それも 年金や投資信託などの一般的な機関投資家は、怪しければ売る!という行動論理なので差し止め請求などしません。そもそも、そうした機関投資家が保有している銘柄で怪しいファイナンスが行われるケースは少ないでしょう。
(例外は・・・・ ライブドア、JALなど ?)
差し止めするような株主がいる会社というのは、まさにオープンループのように社内が混乱、企業価値が損なわれていて、これを短期の利益機会とみて外資系証券や投資会社が群がる会社の場合でしょう。
そうするとこれはもう、怪しい会社を舞台に怪しい業界関係者が多数参加して展開されるゲームとなり、個人投資家は参加せず鑑賞するに留めたほうが良さそうです。 あとはこのゲーム(劇)を関係者へのインタビューも交えながら、解説・中継するメディアがあると良いのですが。