昨日の日経1面は、設備減価償却の法定年限の短縮、全額償却を認めるという税制面での企業サポート。
本日の1面は工場立地規制の緩和。連日の企業支援の打ち出しは意図的なものでしょうか。企業には中期的にプラス。何となく国内景気への期待も高まり、市場マインドにもプラス。年末1万8千円に近づくかも。
昨日はエルシーピーリート投資法人の第1期決算説明会に参加。REITの説明会は初めてで面白かった。
まさに賃貸用不動産オーナーの経営報告、という感じでした。不動産市場全体のマクロの話から、物件オーナーとしてのミクロの話まで。物件ごとの稼働率を聞かれた際には、「この賃貸住宅物件は総戸数8戸で、ドアロックの不備が・・・・・、ただその後1戸入居し、しかしまた1戸退去もあり・・・・ なんとか広告もして100%入居を目指します。」などなど。
もちろん、広告・入居者探し・修繕をREIT法人が直接はやらないものの、PM会社と相談しながら 色々アイデアを出しているようです。 不動産ビジネスの勉強の一環としては、資料も充実しており、とても為になります。
エルシーピーは丁度先週、取締役会の書類の不実記載などで処分を受けたこともあり、お詫びの時間もありました。
REITでは、運用会社の社長と投資法人の執行役員(最高責任者)の兼務が一般的ですが、今回の処分を契機に、同社はこの役職の兼務を止め、執行役員は外部からの専任者を置くそうです。 兼任の場合、執行役員分は無報酬で、コスト面、効率性などでメリットがあるものの、ガバナンス重視に舵を切るとのこと。 それでコストが増えるのか?という質問には、「YES.月額100万円以内という規程内で・・・」ということでした。
REITの性格上コスト優先の意識が強い。その中で、このガバナンスと効率性・コストの問題、コストと積極的なPR/IRのバランス、スポンサー会社とREIT間の思惑の違いなど、すべてのREITが抱える課題なども 感じました。