昨日は、佐山展生さん代表のGCAの月例セミナー。ゲストはリヴァンプの沢田代表でした。
最近のM&Aについてのコメントあり。
フタタ: 沢田さんによれば、統合提案の内容はアオキのほうがベター。フタタの店は立地が悪く、紳士服では商売が成り立たないもの多い。これはアオキのいうような、閉店・業態転換が必要。アオキは多業態の店を持つ。
コナカのいう、紳士服のままでの再生は厳しい。またコナカは多業態の店舗を持たないので、やりたくてもできない。何よりコナカの店自体がそれほど・・・・
佐山さんによれば、M&Aのアドバイザーが三井住友銀行であるのがおかしい!。フタタのメインバンクで、かつコナカとは取引あり。アオキとはなし。 これで公平なジャッジはできるはずもなし。
北越-王子: 佐山さんの感想は、王子は北越の株主に対するメリットはある程度話したが、株主を含む幅広いステークホルダー(従業員・取引先・地元など)へのメリットの説明がなかった。(あるいはおそかった)。 今でもそれらの人のメリットが何なのか見えない。 早期にステークホルダー全体にとってのメリットがアピールできれば、反対する北越経営者を孤立させる世論が形成できたのだが。
弁護士: 王子があれだけの時間を北越に与えたのが理解できない・・・
などなど。
これにプラス(私。以前にも言いましたが)。 北越の独立委員会メンバーは 公正な第三者でない。 新潟を盛り上げよう!の会代表(実在しませんが)、アルビレックスの池田オーナー。一番声がでかく、押しが強そう。 +税理士1、会計士1。 M&Aやガバナンスの専門家不在。 上場企業経営経験者もなし。 元々結論は見えており、しかし理由としてはテクニカルな不備以外のまっとうな意見を形成する 能力のある委員会ではなさそう。
形成有利なので、委員会発動勧告の委員会提言をたなざらし、後ろめたさもあるので、これにスポットを当てたくない北越。
こうして見ると、各社の経営・将来に大事なことであるのに、関係者がだいたい納得できる、後から見て一番常識的、まっとうな判断・手法だったね、と言えるような 進め方・結論が 取られていません。 当たり前・常識だよ、ということをその通り淡々と実行するのは、結構難しい。 それは 日々の生活でも、仕事でも感じることです。 言うは易し、行うは難し。 言うだけだと評論家・批評家と言われます。
それでも正しいもの・常識的な判断を追求していかねばなりません。 おかしいものを見つければ、声を上げる。しつこく言いつづける。 そんな存在も 必要ではあるでしょう。