松坂屋のTOBは今日、申込の結果発表だそうです。村上ファンド株の受け皿ということですが、どれだけ応じた人がいたか。
王子・北越のTOBは 最近あまり新しいネタがなく、やや中だるみ。両社首脳の動向が新聞に出ていますが、あまりインパクトがない。こうなると長いTOB期間もじれったく感じます。 応募株数が毎日報告される、という仕組だったら面白いのですが。
フタタのケースでは、三井住友銀行がアドバイザー。同行は以前、M&A部隊を大和SMBCに移したはずですが、最近のM&Aブームで再び行内で機能を強化しているのでしょうか。 しかし普通、アドバイザーは証券が出てくるのに今回は銀行。やや違和感もあります。しかし企業、特に地方であまり証券市場を利用していない企業にとっては、銀行は身近で信頼できる存在。一方証券会社というのは、普段あまり取引もなく、何となくうさんくさい存在(失礼)。 私が古いメーカーにいた時も、銀行と証券に対するイメージはそんな感じでした。 大事なことはまず銀行に相談、証券は後回し。
しかし、最近では日本航空の増資問題で、主幹事がみずほ証券であり、大口債権者のみずほコーポレート銀行の債権保全のために、増資を強行したのではないか?と新聞にも書かれていました。 フタタも三井住友から借入金があるのでは。 フタタは財務状態はいいようですが、仮に債務の多い会社であれば、銀行アドバイザーは債務の減額をうたう経営統合案を高く評価するなど、中立性を欠くリスクもあるのでは。
ということで主力銀行をアドバイザーにすることには やや疑問を感じる、という話でした。