金曜日の夜に出発し、富士山に登ってきました。

新宿駅西口を午後8時に出発。いろんな方向へのバスが出ていました。帰省シーズンでもありたくさんの人がそれぞれのバスを待っていました。富士山行きのバスも定員一杯。道は空いていて10:30に五合目着。他のバスで来た人も含め、数百人ほどいたようです。少し屈伸などしてから23時に歩き出しました。さほど厳しい上りもなく、零時ごろに6合目に到着。これは意外と楽勝かな、と思ったのは甘かった・・・

その後は常に急角度で上を見上げると見える、次の山小屋の明かりを目印に進みました。山小屋の明かりとその手前には、ゆらゆら揺れる無数の明かり。先に昇っている人の付けているライト。相当の人が登っているのが分かりました。

6合目からは、時に岩場、鎖をつかみながら登る。大半はやわらかめの砂地と小さな石が混じったような斜面。これが延々と続きます。心臓の鼓動がかなり高くなっているのがわかりました。混んでいることもあり、前の遅い人のペースに合わせ少し歩いては少し止まる。なるべく壁に近づいて壁をつかんで支えにしながら。  そして山小屋のたびにイスや石に座り休息。

7合目くらいからはひざの周辺が痛い。気温は低下し下でかいた汗が冷えて止まるととても寒い、心臓は常に高い鼓動、ちょっと休んだくらいでは全然下がらない。 時間は1時、2時と過ぎていきます。これは頂上まで行けないかも、それ以前に動けなくなるかも、と結構不安になりました。 なんとか8合目を過ぎ、9合目が見えたあたりでは苦しいながらも安定したペースで登り、頂上の小屋も見えて来ました。 ふ~何とか行けるか、と思えたあたりで空にオレンジ色の線が現れ、次第に大きくなっていきました。

いよいよご来光、という状況になり、その場で止まり日の出を迎えました。9.5合目、といったあたりでした。