サンテレホン(東証1部8083)の新株予約権発行に対して、大株主から発行差し止め仮処分申し立て(6/22)。
申し立ての大株主はもともと14%(4,917,000株)ほどを所有している外資系のファンドのようです。
サンテレホンは三菱UFJ証券あての第三者割当で、3,360,000株分の新株予約権を発行する(7/3)ことを決議しました(6/16)。発行済みの約10%相当の新株予約権。行使価格の修正条項付きで、毎月1回時価の93%相当に修正。
引き受けての三菱UFJは、3,360,000株以下の範囲で空売りしてもいいようです。(ここは発行決議の知らせのリリース分の意図がはっきりしませんので注意)
この辺の修正条項は問題になったMSCBと同じようなスキーム。同様に批判される要因はあるものと思います。
何より、新株予約権の発行目的が資金調達よりは、どうも大株主の持分を希薄化するための買収防衛策とも見えること。防衛策の導入等は決議していません。当然総会にも諮っていない。
こうしたケースの結末がどうなるのか、これは以外に重要な事例ではないかと思います。
同社の株主資本比率は51%、PBR0.8、PER20倍。現金はそれほど多くなく、ネットで負債があるのは確かですが。