関東つくば銀行(8338)が茨城銀行(非上場)との合併を突然中止。
リリースでは、きちんとした理由は書かれていません。新聞では、関東つくば銀行の株価上昇でのれん代が増え、その償却負担が今後の収益を悪化させるから、とありますが?
推測:未上場の茨城銀行株主に、その保有株を新たに発行する関東つくばの株式と交換してもらうことになっていた。渡す株数は決定済であった。しかし昨年秋からの関東の株価上昇で 譲渡代金(渡す株の時価総額)が大きく上昇(3倍になっています)。 譲渡代金が茨城銀行の株主資本(純資産)を上回る部分であるのれん代が当初想定より大きくなった。これは10~20年で償却するので、確かに今後の収益を圧迫します。
しかし関東つくば銀行は きちんとしたガバナンスをしているのか、やや不安な銀行です。
今回の合併は16年4月に検討開始、予定は18年7月でした。何でそんなに時間がかかるのか?
この間、メリルにMSCBと転換価格修正条項つき優先株をあわせて二回発行しています。(金融機関でMSCBを出した会社はここだけ。目立ってました。)
金融庁に提出した「経営基盤強化計画」は昨年9月に下方修正しています。
昨年8月以降、「債権取立て不能のおそれ」というリリースが5回出ています。
しかし株価は昨年秋から急騰。700円程度だったものが、一時2500円、今は2100円です。
不思議ですね。 そして昨日の 不十分な会見と、中身のないリリース。
こういう対応の会社の株は買えません。 まだ色々出てきそう。 株価の乱高下に参加して、ひと勝負したいと、あえて投資する方は お気をつけて。