足利事件 | 読むと頭が悪くなる

足利事件

足利事件で刑務所にいれられていた菅家利和さんが、再審決定とともに釈放されたらしいですね。

この事件以前から明らかな話ですが、裁判所が公明正大でない事は自明でしょう。ここ何十年裁判所が国家の犬でない事が何度あったでしょうか。たまに気概ある裁判官が公明な行動をとると決まって家裁に飛ばされてしまいます。裁判所に公明正大を求める事自体が間違った行為なのではないかと思います。法律がどうであれ人殺しを命令する職業の裁判官がまともであるはずは無いでしょう。

まあしかし過去の冤罪事件に比べると警察は少しはマシになってきているのでしょうか。昔は冤罪の疑いがある事件があると警察は、証拠品を処分していました。なぜなら科学鑑定の結果を改竄していたからです。たまにそれが発覚すると決まって当時の技術は低かったから鑑定を誤ったという趣旨の発表を行いますが、そんなものはでたらめです。恣意的なデータ採取やデータ改ざんだけでなく本当に鑑定をしているのか怪しい場合さえあります。

今回の事件では被害者のシャツが残されていただけでも警察を褒めるべきじゃないですかね。反対に言えばなぜそんな証拠品を保管していたのか警察関係者は疑問に思ってるんじゃないでしょうかね。いくらでもうっかり紛失できたはずなのに、栃木県警は質が低いのかね。

今回の事件で一番問題なのは、当時行われたDNA鑑定がでたらめだった事でしょう。当時と同じ方法で再鑑定したら、遺留品に付着した体液のDNAも菅家利和のDNAも両方検査結果と型が違っていたそうです。今テレビでは、当時のDNA鑑定は精度が低く800人に1人の割合ぐらいでしか人を判別できなかったから偶然の一致だったみたいな言い方をしていますが、実際は当時のDNA鑑定では、正しいことがまったく無かったということです。正確に行われて型が一致して800人に1人の精度なのに、両方のDNA型が間違ってるなんて、そもそも何の証拠能力も無かったみたいです。


なんだかなと思ってみたりもしますが、考えてみれば警察も検察も裁判所も昔から何か変わった訳ではなくずーと腐った組織だったんですよね。それなのに漠然とした正義の組織みたいなイメージってどこからわいたのかね。まあ今後の動向として、DNAの再鑑定請求を棄却した地裁の裁判官と再鑑定を認めた高裁だか最高裁の裁判官の今後が気になるところです。