中国は糞か? | 読むと頭が悪くなる

中国は糞か?

中国の製品や食品に問題が見つかるたびに、ニダニダ笑いながら中国を蔑んでいる日本人が多すぎる。まあ客観的に見ても中国製や人の質が悪いのは国際標準だろう。しかし、日本人が中国を蔑めるほど日本国や日本人は優れているのだろうか。私は非常に疑問に思う。

例えば、先日中国製のおもちゃがアメリカで回収されることになった。原因は塗料に基準以上の鉛が含まれている可能性があるのと、磁石がついたおもちゃで磁石が外れやすく外れた磁石を子供が飲むと危険なのと、2種類のおもちゃが計2000万個近く回収となったそうである。このニュースを見て多くの日本人はしたり顔をして「中国製だからなー」などと納得していた。同じ頃、松下電器産業の100%子会社の製造した携帯の充電池に問題が見つかり4600万個が無料交換されることになった。この件に関して日本企業を蔑むような報道はされなかった。そもそも、ほとんど放送されなかった。問題の度合いでいえば中国のおもちゃ回収よりも日本の充電池無料交換の方がどこをどうとってもやばいだろう。数にしても2倍近く多い。問題の内容にしても中国のおもちゃの問題は馬鹿な子供がありえないおもちゃの使い方をして、やっと危険かもしれないという可能性にたどりつく。充電池の場合は、普通に使用しているだけで異常発熱する。どちらがやばいかは一目瞭然だろう。


そういえばこんなこともあった。先日とあるコンビニに行ったら『万引きを見つけ次第、警察に通報します』こんな張り紙がしてあった。意味のわからない張り紙がしてあるなと思ったのだが、日本では張り紙で通告しておかないと警察に通報できない社会システムなんでしょうかね。法律上は万引きの対策費用を万引き犯に請求できるか?ということが確定していなかった時代から、多くの書店などでは『万引きを発見したら万引きした商品の定価の○○倍の代金をいただきます』のような違法性のありそうな私刑の張り紙がしてあった。

極めつけは、数年前『万引きを見つけ次第、警察に通報します』という張り紙がしていなかった古本屋で店主が万引きをした少年を捕まえて警察に通報して警察官に引き渡そうとした時に万引きした少年が逃げ出し電車に突撃して自殺するという事件があった。普通に考えれば古本屋の店主には落ち度は無いだろう。落ち度があるとすれば身柄確保をちゃんとしなかった警察官だろう。しかし日本という国はまともではなかった。なんと『万引きを見つけ次第、警察に通報します』という通告がなされていない店で、万引き犯を警察に引き渡すのは酷すぎる行為だと思った沢山の人が抗議の電話を古本店にかけ、商売を続けていくことが困難になった古本屋は閉店することになったのである。

『万引きを見つけ次第、警察に通報します』こんな張り紙をしておかないと万引き犯を警察に通報することが許されない日本が、中国より余裕で優れてるといえるだろうか。実際はウンコとおりものぐらいの差しかないんじゃないかな。