年金問題 | 読むと頭が悪くなる

年金問題

世の中なんかおかしいのではないだろうか。テレビなどで年金問題が取り上げられる時に必ずといっていいほどでてくる言葉に合計特殊出生率というものがある。日本は少子化が進み合計特殊出生率が1.2人ほどなので将来年金制度を支えられないと言った議論が行われている。また、将来出生率がどれぐらい上昇すれば年金制度が維持できるのかなども研究されているらしい。さて、年金制度の問題って出生率だけで考えていいものなんだろうか。普通に算数ができる人ならわかると思うが、出生率で表されるのは、年金の分母である。仮に分子が同じならば分母が大きければ一人当たりの負担額は減少する。では、実際問題分子は一定なんだろうか。

日本は世界的な長寿国である。最近平均寿命の延び幅は減ってきたが今なお平均寿命は高止まりしている。さて、平均寿命が今後一切延びないという保障はどこにあるのだろうか。もし、30年後年金給付世代の寿命が100歳になっていたら、単純計算で分子が2倍になってしまうんじゃないでしょうかね。いくら、子供が増えても、年金を貰う世代がどんどん長生きしだすと現役世代の負担は増える一方である。

何がいいたいかというと、年金問題で合計特殊出生率を取り上げるのはいいですけどそれと同じぐらい年金給付世代の寿命も重大な問題なんではないですかね。それなのに、今後の寿命の推移を検討しているなんて話はまったく聞かないんですけど、どうなっているんでしょうか。寿命に関する話はタブーなんですかね。