モンティ・パイソンのホーリー・グレイル シーン1
(一面の霧。馬に乗っているつもりのアーサー王と、馬のひづめの効果音を鳴らしながらついてくる従者。とある城へたどり着く)
アーサー王:あそこだ!
兵士1:止まれ! 誰だ?
アーサー王:我こそはアーサー、ウーサー・ペンドラゴンの子、キャメロット城から参った
ブリトン人の王にして、サクソン人を制圧し、イギリス全土を治める者だ!
兵士1:連れのほうは?
アーサー王:連れ?...我が頼れる家来パッツィだ
我らは国中を馬で駈けめぐり、キャメロットの宮廷にて我にくみする騎士を探している
お前のあるじたる領主と話をせねばならん
兵士1:何? 馬で駈けてきた?
アーサー王:そうだ!
兵士1:ココナッツじゃないか!
アーサー王:何だと?
兵士1:ココナッツの殻を半分に割って、叩いて音を出してるだけだろ!
アーサー王:それが何か?
我らはこの国が雪に覆われた冬のさなかから駆けめぐり、マーシア王国を抜け、また...
兵士1:そのココナッツはどこで手に入れた?
アーサー王:見つけたのだ
兵士1:見つけた? マーシアで?
ココナッツは熱帯植物だぞ!
アーサー王:何のことだ?
兵士1:ここは温帯だろうが
アーサー王:ツバメは太陽と共に南下し、イワツバメやチドリも冬には暖かい気候を求めるという
ココナッツとてこの国では珍しくもない
兵士1:ココナッツが勝手に旅をするとでも言い出すつもりか?
アーサー:いやいや 運ばれてきたかも知れんではないか
兵士1:何? ツバメがココナッツを運ぶってか?
アーサー王:殻ならつかめるだろう
兵士1:どこをつかんだかって話じゃない
単純に重さの比較の問題だ
5オンスしかない鳥が、1ポンドもあるココナッツを運べるわけがないだろ
アーサー王:いや、そんなことはどうでもよろしい
お前のあるじに、キャメロット城のアーサーが来ていると、伝えてきてくれ
兵士1:いいか
速度を保つために、ツバメは毎秒43回も羽ばたかなきゃならないんだ
アーサー王:頼むから!
兵士1:よく知ってるだろ?
アーサー王:関係ないから!
兵士2:アフリカツバメなら運べるかもね
兵士1:ああ、うん、アフリカツバメならそうかもな
だがヨーロッパツバメじゃダメだ そこが焦点なんだ
兵士2:あー そうだね
アーサー王:お前のあるじに、キャメロット城に来たくないか訊いてくれ!
兵士1:しかし言うまでもなく、アフリカツバメは旅をしない
兵士2:うんうん
兵士1:だからいずれにしろ、ココナッツは持って来られないんだ
兵士2:ちょい待ち
2羽のツバメが一緒に運んだら?
兵士1:いや、並ばないと持てないだろう
兵士2:簡単だよ! ツタの蔓を使えば!
兵士1:えっ、翼の下にくくりつけるとか?
兵士2:そうだよ!
アーサー王:あそこだ!
兵士1:止まれ! 誰だ?
アーサー王:我こそはアーサー、ウーサー・ペンドラゴンの子、キャメロット城から参った
ブリトン人の王にして、サクソン人を制圧し、イギリス全土を治める者だ!
兵士1:連れのほうは?
アーサー王:連れ?...我が頼れる家来パッツィだ
我らは国中を馬で駈けめぐり、キャメロットの宮廷にて我にくみする騎士を探している
お前のあるじたる領主と話をせねばならん
兵士1:何? 馬で駈けてきた?
アーサー王:そうだ!
兵士1:ココナッツじゃないか!
アーサー王:何だと?
兵士1:ココナッツの殻を半分に割って、叩いて音を出してるだけだろ!
アーサー王:それが何か?
我らはこの国が雪に覆われた冬のさなかから駆けめぐり、マーシア王国を抜け、また...
兵士1:そのココナッツはどこで手に入れた?
アーサー王:見つけたのだ
兵士1:見つけた? マーシアで?
ココナッツは熱帯植物だぞ!
アーサー王:何のことだ?
兵士1:ここは温帯だろうが
アーサー王:ツバメは太陽と共に南下し、イワツバメやチドリも冬には暖かい気候を求めるという
ココナッツとてこの国では珍しくもない
兵士1:ココナッツが勝手に旅をするとでも言い出すつもりか?
アーサー:いやいや 運ばれてきたかも知れんではないか
兵士1:何? ツバメがココナッツを運ぶってか?
アーサー王:殻ならつかめるだろう
兵士1:どこをつかんだかって話じゃない
単純に重さの比較の問題だ
5オンスしかない鳥が、1ポンドもあるココナッツを運べるわけがないだろ
アーサー王:いや、そんなことはどうでもよろしい
お前のあるじに、キャメロット城のアーサーが来ていると、伝えてきてくれ
兵士1:いいか
速度を保つために、ツバメは毎秒43回も羽ばたかなきゃならないんだ
アーサー王:頼むから!
兵士1:よく知ってるだろ?
アーサー王:関係ないから!
兵士2:アフリカツバメなら運べるかもね
兵士1:ああ、うん、アフリカツバメならそうかもな
だがヨーロッパツバメじゃダメだ そこが焦点なんだ
兵士2:あー そうだね
アーサー王:お前のあるじに、キャメロット城に来たくないか訊いてくれ!
兵士1:しかし言うまでもなく、アフリカツバメは旅をしない
兵士2:うんうん
兵士1:だからいずれにしろ、ココナッツは持って来られないんだ
兵士2:ちょい待ち
2羽のツバメが一緒に運んだら?
兵士1:いや、並ばないと持てないだろう
兵士2:簡単だよ! ツタの蔓を使えば!
兵士1:えっ、翼の下にくくりつけるとか?
兵士2:そうだよ!