高齢者指導の専門家

金子美保子です

 

運動指導者として働くようになって丸10年

介護予防運動指導員の資格更新も今年で4回目

健康運動指導士の更新は5年毎なので昨年更新しました

 

そんな私が普段指導しているのは高齢者がメイン

週に一度だけ夜に担当しているレッスンは唯一、中高年が対象

普段より年齢層が低いので、ちょっときつめのトレーニングもやります

 

先日、少し前に一度Sintex®(背骨の調律エクササイズ)に参加くださった方が

ご主人を連れてジムに来ていました

 

「主人は動けないかもしれないけど、レッスンに一緒に参加してもいいですか?」

と聞かれ

「ハイ!出来るところだけでもやってみてください」と伝えました

 

ご主人は普段デイサービスに通われているとの事でした

見ているだけでもいいとおっしゃっていましたが

椅子をご用意して

ハンズオンでサポートしながら動いていただきました

背筋がグーと伸びていくのを見て

「こんなに背骨が伸びるんですね」と奥様が感動

 

他の参加者がマットで横寝の姿勢で動ごいているのを見て

ご主人自らがマットに横になられたので

素晴らしいと思いました

 

きちんとした姿勢をとることはできないけれど

サポートしながら

小さくですが横寝で骨盤や背骨も動かす事が出来ました

 

終了後に参加者の方々に

後ろから写真を撮らせてもらっていいですかと伺うと、

常連の皆さんが横になって

このポーズをとってくださいました

 

他の参加者のご理解もなければ

出来なかったこの日のレッスン

感謝申し上げます

 

終了後、個別に椅子から立ち上がる動作を

一緒にやってみたら

ご主人は椅子を掴まらなくても立つことが出来ました

とても喜ばられ

今までデイサービスに行っても

あまり動かしてなかったから

こんなに動かせたことにビックリされていました

また連れてきますと言って帰られました

 

デイサービスに行くと

自分でやることを奪われてしまうケースが

多いのだと思います

見守るより、手を出してしまった方が時間がかからないし

たくさんの利用者さんを見ていると

難しいのかもしれないですね

 

骨盤や背骨がこんなに動かせると思っていなかったと

奥様が何度もおっしゃっていましたが

動かしてなかったから気づかなかっただけ

 

 

私の教室に初めて参加される方の中にも

そんな方がたくさんいらっしゃいます

 

要支援や要介護の方も

普段あまり運動されていない方も

無理とか、もう年だからとか理由付けてあきらめないで!

動かせる範囲でいいので、まずは動かす事から始めたください

 

日常の動作も時間がかかってしまっても

誰かに何かを言われても

やれることは

出来るだけ自分でやり続けることが

実はとても大切なんです

 

ご家族など身近にいる方の考え方や行動が

寝たきりを招き

病院や施設から

二度と戻ってこれなくなってしまう事が

あると思います

人間には自然治癒力というものがあります

あきらめず、自分の力を信じていきましょう