私、見えるんです。





白血球が!




白血球が見える女なんです。





それに気付いたのは抗がん剤治療が始まってから。




最初の入院は大きな窓のある準無菌室で陽当たりがよく青空が見えました。




毎日、外をぼんやり眺めてみると銀色のような光った白色のような小さな小さな粒が高速移動するのがみえました。





それは日によって少なかったり多かったり、スピードが遅かったり早かったり。





なんだろう。。。




入院中は二日に1回採血があります。
抗がん剤後は数日で白血球が減ってまた上がってきての繰り返し。
その見える粒はその白血球の増減と同じ動きをしているように思いました。






調べてみるとどうやら
ブルーフィールド内視現象
といもののようでした。





それからは抗がん剤治療中、先生が白血球上がってきたよーと報告がある前に上がってきて退院できることがわかるようになりました。





ブルーフィールド内視現象はある条件下で誰でも見えるようになるのですが、私はもう電球の光を通してでも見えます爆笑





で、ある日主治医にそのことを報告したんです。
そしたら嘘ーー?と信じてもらえず、長期の入院による精神的ダメージととらえられ心配されました(笑)






ところが私の主治医、本当にいい先生でその後調べてくれて信じてくれるようになったのです。






いつも朝イチのまだ採血結果がでていない時間に体調を伺いに挨拶にきてくれるのですが、
それからは『おはようございます。どう?白血球増えてきましたか?』というように声をかけてくれるようになりました。
だいぶ増えて見えてきたよーいうとお昼頃、採血結果の用紙を持ってまた訪れ『本当に増えてきてる。そろそろ退院しよかー』というような会話がたびたびありました照れ


ちなみに、痛い痛い白血球をあげるグランという注射を打った次の日は一時的にうじゃうじゃみえます。





今日は七夕流れ星
去年の七夕は生着した日でした。





ハプロ移植は、生着が2週間くらいで他の移植方法より早いときいていました。
いろんな方の体験談から勝手に生着は移植後10日から14日くらいかなと想像していました。
というか10日に違いない思い込んでいました。





移植後の1日はとっても長く、10日過ぎてまだ生着しない。
14日たってまだ生着しない。
吐き気も下痢もありふらふらなのに、口の中やおしりの粘膜の痛みが本当につらくて。
医療麻薬を使っても完全にはとれないこの痛みは、生着すると絶対に良くなると看護師さんが日々励ましてくれるのだけど、
自分が勝手に思い込んだ10日と先生がいった14日がすぎていく。
この頃は精神的にも不安定で生着不全ではないかと泣きながら訴えていました。





で、例の白血球を見ていたんですけど、毎日毎日時々ほんの少ししか見えない。
途方にくれていた七夕の日、前日の夜から少し見えてくるようになりました。
もしかして、と思っていたら担当医の先生が朝、ガラガラとドアをあけて今日が生着記念日やねーと言ってくれたのです。
嬉しくて嬉しくて泣きました。
好中球がぐーーんと500を越え、明日もきっと大丈夫ということで7月7日が生着日となりました。
あれからもう1年もたつのですね。





さて、もうすぐ今月の定期診察。
昨夜、肋骨のあたりが痛くて、その痛みは初発の時の痛みに似ており、そこからはドキドキ眠れなくなりました。
なんともありませんように。。。星