仕事を教えていると、作業を教えるには2段階を意識した方がうまくいくと思っています。

 

1段階目は興味づけ、2段階目は実際にその作業を教えること。

 

昔の職人は歩留りや成果などで給料が変わると聞きましたが、

1段階目の興味づけはしなくても、興味を持って聞いていたと思います。

 

しかし、現代では仕事に対しての意識に格差も出て、自分から興味を持たない人、若しくは興味を持ってもそれを出すことが苦手な人(興味を持っていても、出さないと、興味を持っていないと同じです)がいます。受け身な人がそれらに該当します。

 
あくまで僕の主観ですが、この2段階を人を変えてやった方が指導はうまくいくと思うし、指導者側にもそう伝えています。
 
作業を教える時に、指導を受ける側が興味を持って指導を受けるのと、興味を持たずに義務感で聞いているのでは理解の深さは全然違います。
 
しかし、ほとんどの人が興味づけから作業まで一人でやろうとするので、うまくいかないように思います。
 
例えば、別の人が「もっとこうした方が良い」などと言って、研修者に興味をひかせて、研修者が指導者に「先ほど、○○さんからこうした方が良いと言われたのですが、方法を教えて貰えますか」などと訊いてきて来れば、指導者からの話はしっかりと聞きます。
 
当社ではその1段階目が人ではなく、研修制度です。
 
こうなれば、次の段階に進めるとして興味を惹き、その姿勢で指導者に教えを乞う。
 
それをイメージして指導をしています。
 
それでも受け身な人は指導者以外の人達からの指摘をして、研修者が興味を惹かせることをしなくても良いようにしています。