先日から、工具を仕入れている業者にかなり厳しいクレームを突きつけている。
僕自身、クレームを言うことは嫌いだ。
学生時代から、相手が仕事で自分にサービスしてくれる人に横柄には出たことが無い。
出来る限り、自分が客であってもイーブンの関係で居るようにしている。
但し、今回のことは僕自身が困ることではなく、事務処理が滞るようなことで事務が困っている。
何度か横目で見ていても黙っていたが、何回注意されても意識が上がらない今の担当者にクレームをつけた。
その後も上司から電話があるも謝るだけで、改善案が出されず、また同じことの繰り返しのような気配。
しまいには社内には迷惑を掛けるが、事務サイドの手間もあることから・・・
「もう来なくてもいい」という結論に至りそうな感じだった。
前の担当者もその前も問題はあるにはあったが、発生したら、改善しようという気は感じられた。
しかし、今は三重に転勤している前の前の担当者K君は偶然同じ中学と言うこともあり、気に入っていたので「こういう事態になっている」と電話で話した。
話したのは3年ぶりくらいだろうか・・・。
懐かしい話もそこそこにして本題へ。
夕方の忙しい時間帯に1時間ほど費やした。
「この話、僕に預けてもらえないですか?」
「よし、分かった」
電話を切って、1時間後・・・・。
「毎度!」
元気な声で入ってきたのは1時間前に話したK君。
違う営業所に転勤したにもかかわらず、電話を切って、すぐに三重から駆けつけてくれた。
僕も営業をしていたから分かる。
自分の居た部署とはいえ、今は自分の場所ではないところに首を突っ込むことのデメリットを。
それでも「自分の担当していたところがこれだけ大きな問題になっているのですから」と手土産を持って駆けつけてくれた。
社長なんか、会った瞬間に「おお~っ!」と握手して抱擁していた。
その微笑ましい光景を見て・・・・
「ああ、これが仕事なんだな~」
とつくづく実感した。
K君は27歳の若さで副所長として転勤した。
彼が入社して、1日目から知っている。
それが20歳に入社して、もう8年目らしい。
しっかり、この3年で成長していた。
言葉も経験に裏づけされた重みも自信も感じた。
こういう風に当社の社員も成長して欲しいと純粋に思えた瞬間だった。
違う部署のことでも・・・
遠く離れた顧客のことでも・・・
「僕に任せてください」と言える自主性と責任感
広い視野で大きな責任感を持って仕事をする。
「ピンチはチャンス」とはよく言ったものだ。
この訪問で彼に一度任せてみようという気になった。
当社の社員にも言っている。
広い視野で経営者の視点でものを考える。
自分の関係しない人の仕事にも目を配る。
上司が言おうとしていることを自分が言う。
また、その台詞を言う為に自分が一番頑張る。
考えさせられた一件だった。
夜は定期的な懇親会を兼ねた会食。
経営者仲間6人で集まり、色々と食事をしながら話した。
この繋がりは24歳で入会した異業種交流会での仲間・・と言うか、僕が最年少なので先輩経営者。
なので、既に9年の付き合いだ。
ガソリンスタンド数店舗や飲食関係から事務機までを多角経営されている方、自動車関係、通信、運搬、保険などの経営者が集まった。
今、話題になっている暫定税率の問題、家庭でのこと、当然ながら自社のこと、後継者問題etc,
あっと言う間に2時間が過ぎた。
この輪はワンシーズンに1回ペースで行われているが、次は夏・・か。
夏といえば、新工場も工事に入りかけている。
次の回では良い報告が出来るように明日からも頑張ろう!
スタッフの皆もよろしく!!