「3日前より食欲がありません。」と
来院された9才のトイプーの女の仔。
昨夜から今朝にかけ、嘔吐もあり
元気さ、活動性も低下しているという。
顔つきも、いつもに比べ悪い。
「陰部を舐めている姿を見た」とのこと。
診ると、陰部は、赤く腫れていた。
血液検査をすると、白血球は4万を越えており
体に細菌感染、大きな炎症の可能性が
示唆された。
最後にheatが来た時期を聞くと、約2ヶ月前
とのこと。
エコーを当てると、下腹部に長細い
低エコー部が認められた。
「子宮内膜炎(蓄膿症)」が強く疑われた。
検査結果を飼い主様に説明し、診察当日の
午後からのオペをお勧めした。
ご家族で相談の後、オペに同意された。
全身麻酔をかけると、陰部から乳白色様の
膿が排泄された。
常法通り開腹すると、
大きな子宮が目に入った。
診断に間違いはなかった。
左右の子宮が、アメリカンドックのように
大きく膨らんでいた。
破けないように優しく膿の詰まった子宮を
持ち上げながら、糸で結紮していく。
片側づつ卵巣と共に切除し、最後に子宮を
全摘出し、無事オペは終わった。
昨年もこの時期、子宮内膜炎で来院される
ワンさん、ニャンさんが多かったです。
通常heatの1~2ヶ月後に発症しますので
避妊手術していない仔は、ご注意下さい。




