2月14日に舌がんを宣告され2週間後に決定した手術予定を翌日に拒否した私は

早速2月17日に紹介状をもらい”超選択的動注化学療法”を得意とする

東北の病院へ行く予約を取りました。

 

2月24日前日にホテルに宿泊し、東京からはるばる東北の病院へ辿り着きました。

ホテルも新幹線も旅費で出費が多いだけにPCR検査に6千円も取られる事に驚きつつ
更にセカンドオピニオン扱いなので診察料も30分1万円の掛かるため
是が非でも良い先生を望んでいました。
しかし診察室に通された私は衝撃を受けました。
 
当日診察室に通されるなり担当である女医先生は不機嫌そうな表情で
『手元にはこれしかあなたのデータが届いてないけど、何かデータを持ってきているか?』
と冷たい口調で私に言いました。
 
私は事前にこちらの病院から連絡があり、預かっている診察データを診察前に把握したいので
宅急便で送ってください。と言われすぐさま発送した事を女医先生に伝えつつ
内心では患者のデータの話は病院同士でやり取りするべき話であって
東京から患者が来てからする話ではないのでは?と苛立っていた。
 
さらに紹介状を書いた東京の病院側が渡すべきデータを揃えていなかった事にも落胆した。
 
ここでまた"病院あるある"を理解する事になるのである。
 
”紹介状を書いてもらったからといって、紹介先の病院に検査データを
充分揃えてもらえると病院を信用してはいけない”という事を。
 
結局30分ほどの問診も何処か噛み合わないズレを感じたまま
来週にも入院可能ですぐ治療に入れるという期待通りの回答ではあったが
これからの長い闘病を担当してもらう先生として頼る気にはなれず
私の心のシャッターは閉店ガラガラそのまま閉じてしまった。
 
女医先生が言っていた事でひとつ気になったのが、手術と動注どちらが最善か?
という私の問いに対して
そりゃ手術に決まってるでしょ、どうしても舌を切りたくないからここに来たんでしょ。
と言った冷徹な対応だったのがやけに気になった。
Youtubeでガンノート体験者が語っていた、患者に寄り添う病院という
印象とは真逆の対応だったからだ。
病院選びはとてつもなく難しく、先生に求めるものは技術より人柄かもしれない。
と考えさせられる時間だった。
 
 
帰りのバスを待ちながらすぐに、入院はしない旨の電話を病院に入れて東京へ帰った。
 

 

次回 横浜の病院へ向かう編へ つづく