小学3年生のコージはワクワクしてた。



転校生のユキが初登校の日、一番前の机で凝視した。



ユキにはどこか洗練されたシュッとした感じを覚えた。



滋賀県の片田舎に住むコージにとって、眩しく可愛いユキに一目惚れした瞬間だった。



でも、そこは小学3年生。



気持ちはもう「好き」なのに口から出る言葉は悪口ばかり、わざとイジメたりもした。



ただ、実はそばにいるだけで嬉しく楽しい小学生生活を送っていたコージ。



でも、人生そうは上手く行かないことを悟ってしまう。



元々転勤が多かったユキは4年生に上がる前に転勤することになった。



「がんばれよ!もう会うこともないけどな。」



心とは裏腹の言葉が口から出て、またユキに悲しい顔をさせた。



この1年間と言う短い、いや子供にとっては濃厚な1年を過ごしたことはコージとユキにとっては大事な1年になった。




それから月日は流れコージはラグビーに没頭することになる。



滋賀の地元の工業高校はラグビーの強豪校。でも、モテたいと言う持ち前のチャラい気持ちもあり、隣県の京都にある私学の高校に進学した。



その私学は全国大会に出たことはないが、色々人を集め京都では有名な高校へと成り上がる発展途上校。



なんとそこのキャプテンに選出されたコージ。



あれよあれよと言う間に最高学年の最後の京都大会決勝まで勝ち上がる。



決勝はテレビ放映され、誰もがここまでかと思ってたコージの高校。



相手は全国でも屈指の常連校。



そこを相手になんと、接戦をものにして初の花園へ導く歴史に刻まれるキャプテンとなった。



最後のインタビューでコージに涙はなかった。でも、満足感と幸福感に包まれてた。



時を同じくして大阪でその様子をテレビでたまたま見てたタケ。



その1週間後にタケ、すなわち私自身も大阪の代表校になる訳だが、40年前同じ舞台に立ち、その後たまたま縁あって出会い、今こうしてまだ付き合いしてるのが不思議なことでもある。



全国大会では良い成績あげられず、大学に進学したコージ。



今みたいにスマホもない時代。



ことあるごとに写真を撮ってた記憶が。



コージも大学の部員と共に色々撮りまくった。



その大学の同級生の部員が地元の高校の友達に写真を見せた時に1人の友達が声をあげた。



これって「◯◯コージ君?」



「何で知ってるん?」と聞くとその女友達が小学生の時滋賀に居た話をしだした。



高校では京都に居た彼女。高校ラグビーの決勝をたまたま見て昔と変わらぬ姿にすぐにわかったみたいだった。


それもキャプテンでなくてはインタビューも受けられず顔も名前もわからなかったのだから…



キャプテンでいたこともその先の人生を左右してたことになった。




で、ラグビー繋がりのその友達が持って来た写真にコージが写ってた訳だから、そこからの話はトントン拍子に進み…



まるでドラマのような流れで…



今でも2人は夫婦として仲良く?(笑)



そんな縁で結ばれた2人でも色々な事がありバレたりして…



ま、笑い話になって今でも仲良く一緒にいるって素晴らしいことだと思う。



人生のノーサイドのホイッスルが吹かれるその日までずっと仲良くいて欲しいものです…



実際はペナルティ!ってホイッスルが鳴り響いてたような気がしますが(笑)



お互い30代…





若いです…😥



そんなことを思い出しながら…