妊娠をして変化した仕事環境のこと、女性の不条理さ、あれこれ。 | 大塚しほのブログ【流々、しほ暦】

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なるべく自然なもので安心して楽しく子育てしたい2児の母。

植物ベースの暮らしで地球も家族も守りたい。

2人の子どもとの暮らしを中心に、思ったことやアレコレ綴っていきます♪

こんにちはニコニコ
今日は寒いし雨で、冬に逆戻りあせるなんて言われてますね。
でもあの極寒に比べたらやっぱり空気が柔らかい気がしています。
明日は強風のようですね台風
変化の激しい毎日同じですが、どうぞお気をつけて!



さて、今日は妊娠してからの『仕事』まわりに関すること、感じたことについて書こうと思います。
あくまでも私の主観なので色んな意見があるかと思いますが、今、妊活中や妊娠初期で仕事に悩める方がいたら、少しでも気が楽になれば嬉しいですニコニコ
コメント上とかで議論をする気はありませんので、考えが違うなという方はスルーしてもらえたら幸いですm(_ _)m



昨年末に妊娠が分かり、仕事環境にも色々変化がありました。

私はフリーランスで働いているので、各職場と契約して決まった曜日の決まった時間にその場所に働きに行く、という形です。
自分の仕事にはプライドも持っているし、今まで多くの時間と費用、それなりの経験と学びから培われたものなので『アルバイト』と言われるのは好きではありません。『仕事』としてプライドをもってやっていました。
そうでなければ私を慕ってついてきてくれているお客様にも申し訳ないので。



そんな働き方をしているわけですが、妊娠が分かって色々と現実も知りました。

妊娠がわかった事をある職場に知らせた途端、契約解除にされてしまいました。
同じ業種の他の職場では、ご懐妊してお腹が大きくなっても続けられている方もいたので、他の場所もそうだと思い込んでしまった自分も浅はかでしたが…

そんな訳で、年末で大好きなお客様にお別れのご挨拶も出来ぬまま退職することになってしまいました。
たくさんのお客様に慕って頂いていたので、今でも申し訳なさを感じます。
どんな状況でも全てNG禁止
ではなく、個々の状況に合わせて少しの検討余地を与えてくれても良いのではないかと感じた一件。
これはいくつかある内のひとつの職場のお話です。


もうひとつのところは、分かった時点で契約解除。けれども猶予はくれました。
なので突然になってしまいましたが、ちゃんとお別れをすることが出来ました。
お客様は突然の事に別れを惜しみながらも祝福してくれました。
ちゃんと理由を自分から説明できて、ご挨拶できたことは有り難かったです。


また別の職場は「ご自身の自己責任でお好きな時まで続けてください。何かあったらフォローしますから!」と力強く言ってくださり、今でも続けさせてもらっているところもあります。


場所によって対応は様々です。
もちろん何かあった時に責任が取れないから、というのはごもっともな意見だし、いちフリーワーカーとしてはそれに従うしかありません。


でもそうやって「何かあった時」にフォローが出来ない体制、そして始めからフォローするつもりもない体制が日本の少子化に繋がっているような気もしました。
他にも色々なことから、噂には聞いていましたが本当に日本は子供を授かり、産むということ、育てるということに厳しい国だと感じました。
色んなところとのやり取りを見ていて、夫も「日本は女性や子供に優しくない国だね」と言っていました。



妊娠したことを職場に伝えた時の反応は大きく分けて3種類でした。

・心から祝福してくれている
・祝福してくれているけど、ちょっと困っている
・あからさまに迷惑そう(笑)


ひとつめは本当に有難いと思いました。
ふたつめは一番妥当と言いますか、納得はできました。
みっつめは…残念でした。

別にこちらも誰彼構わず祝福して欲しい、なんて思っちゃいません。
けれど、あからさまに迷惑そうにされたりすると、正直とてもガッカリします。
自分もそうして母の子として生まれてきたわけですから。


幸い、面と向かって「無責任」と言われた事はありません。
でも、きっとそう思ってるんだろうな、というのは態度ひとつ、言葉ひとつですぐに分かります。

よく女優さんが妊娠で舞台やドラマ降板で「無責任」と言われたりするのも少し前は見ましたが、本当に『子供は授かりもの』っていうことを分かっていない人が多いのではないかと思います。

コントロール出来たら、そりゃみんなしますよね(笑)
正直、「無責任」って少しでも思った人は、日本の未来を考えていなかったり、少子化のことなんて考えていないのかなと思ってしまいます。
そして子供が好きな人ではないのでしょうね…


子供が欲しい。でもいつ出来るか分からない…
そんな悩みは多くの女性が抱えていると思います。

「いつ出来るか分からない子供の為に」
そんな状態で仕事をずっとお休みする、または仕事しない、なんてこと出来ません。
生きていかなきゃいけないのですから。


例えば、急に病気になったり、ケガしたり、事故にあったり、妊娠以外でも様々な要因で突然仕事が出来なくなることだってありますよね。
それだって仕方ないこと。
自己管理能力だのなんだの言われる事もありますが、本人だって好きでそうなっている訳じゃない。

それをいかに周りがフォローするか、助けるか、一番辛いのは本人なのだから追い詰めるような事は言わずに応援できるか…その力が職場でも他の場所でもチームワークだと思うし人間としての愛情だと思います。

妊娠は怪我や病気とは違い、望まないとそうならない事かもしれませんが、逆に望んでも出来ないこともあります。
本当にいつ出来るかなんて分からないんです。


なので、私は年末にご迷惑をかけてしまったところにはひたすら謝りました。
そうしたのは、それを相手に望まれているような気がしたから。謝った方が良い気がしたから。
途中から、子供を授かったのは良い事ではなかったのか、おめでたい事ではなかったのか…と罪悪感さえ感じるようになってしまいました。


よく『妊娠中は心身が不安定になる』と言われますが、妊婦がどーんと安心していられない状況をまわりが作っている場合もあるのだな、とも思いました。
もちろん不安もたくさんあるし、身体の変化に伴い戸惑う部分もあって心に影響することもあると思います。
でもそれを周りがフォローしていけたら素晴らしいですよね。
一番不安なのは妊娠している本人なのだから。
それ以上のプレッシャーや不安は与えないで欲しい。
「いやいや、大丈夫だよ!なんとかするよ!」の一言でどれだけ世の妊婦さんは安心することでしょう。


と、妊娠して勝手にそう思いました。
私は恵まれた環境で、『まずは心と体を大切に』と言ってくれる友人や優しい夫、サポートしてくれる家族が近くにいるから支えられましたが、地元から離れていたり孤独を感じている妊婦さんも多くいますから。


それで、一瞬罪悪感をもってしまった私ですが、ふと気付きました。

『この子を守れるのは自分しかいない』と。

周りに無責任となんと言われようが、自分自身とお腹の子を守る為に「無理はしない」「ストレスを溜め込むことはしない」と決めました。
そんな環境からは逃げてでも離れる、と。

もちろん迷惑をかけたところにはひたすら謝りましたし、出来る範囲で調整もしました。
今の日本だと、妊娠して『謝らないといけない』状態、気持ちにさせられてしまうのだということも初めて知りました。
本当は『おめでたい』ことなのに、両手を挙げて喜べない。
それは今の日本の環境、人の考え方がそうさせているようにも思えました。
妊娠して責められる、ってやっぱりおかしい。
でも日本人にはそういう人も多いみたいです。
私はフリーランスで働いているからまだマシだったのかなとも思います。
会社勤めの方の方がきっと悩まれますよね。
どのタイミングで伝えるか、とか、今後の引き継ぎのことも色々。

海外では妊娠が分かった時点で公表する人が多いようですが、日本ではほとんどの妊婦さんが安定期(5ヶ月目以降)に入ってから妊娠を公表しますよね。
私も初めてのことだったのでそれにならいましたが、少し違和感がありました。
一般的に妊婦さんの全体の流産率は15%とかなり高いです。
そのほとんどが妊娠初期に起こります。なので、それに備えて…ということなのかもしれません。

でも一番しんどいのは初期ですよね。
つわりなどで一番辛くて、心身が不安定で身体を大切にしなきゃいけない時期の妊娠初期にまだ公表できず、無理をしている女性がたくさんいます。
なんだか、本末転倒のような気がしてしまうのです。
もちろん早めに報告して、その後に残念ながら流産となってしまったらその事も報告しなきゃいけないわけですから、それが嫌な方は安定期まで待った方が良いのかもしれません。
でももし私が第二子を授かることがあれば、もう分かった時点で一般的にも公表しようと思います。
妊娠初期の一番変化が大きい時の喜びも、もし流産してしまったとしてもその悲しさも、すべて分かち合いたいと思いました。
これは完全に私の価値観です。

何が言いたいかというと、一番『大事にして』『無理しないで』と言われる妊娠初期に無理をしなくてはいけない状況がおかしいと思うのです。

そんな「無理をしなきゃいけない」状態の日本。
妊娠がわかったその時点で、日本での子どもの産みづらさ、育てづらさ、女性に対しての不条理さをすでにひしひしと感じました。



もし今、妊娠初期の方で肩身が狭い思いをしている方がいたら、何が一番大切かをもう一度見つめて欲しいなと思います。
まわりはなんと言おうと子どもに対しての責任は取ってくれないし、すでにお腹の子を守れるのはあなたしかいないのだから。



でもいつか…

子供を授かっても謝罪の言葉を言わないで良いような日本になるといいな〜と思いますニコニコ
代わりに感謝の気持ちで返せるようになれば、とても幸せですよねキラキラ

そもそもコントロールできるものではないのだから、『無責任』と思われてしまうこと、思うこと自体がおかしいんじゃないかな、と思います。
寂しい世の中ですよね。



と、ここまでちょっとネガティブな話をしましたが、嬉しいステキなお話もありましたキラキラ
一度、今も仕事を続けさせてくれているところに「ご迷惑おかけしてすみません」と言ったら


何言ってるんですか!
長い目で見たら子供は『日本の宝』です!
全然迷惑なんかじゃないですよ!!
むしろ、ありがとうございます!


と、笑顔で真剣に言ってくださった方がいました。

驚いたのと同時に、有り難くて胸がいっぱいになりました。
そんな事を言ってもらえるなんて思ってもいなかったし、言われた事もなかったので…

感動しましたぐすん

この職場は「いつでも戻ってきてください」と言ってくれているので、産後も戻ろうと思いますニコニコ


迷惑そうにされたところにも産後に復帰できるチャンスが一応あるのですが、正直戻りたいとは思いませんね(笑)


どうか、職場の人でもお友達でも、近くに赤ちゃんを授かった方がいたら、まず笑顔で「おめでとう!」と言ってあげてください。
最初に不安を与えないで欲しいな、と思います。
本人が一番色々と考えています。
どんな言葉が返ってくるか不安だし敏感になっていますし、その言葉は忘れません。
周りから暖かく包まれるだけでどれだけ安心できることか。

今回、自分が妊婦になって初めて知ったことがたくさんありました。
いつか自分が逆の立場になった時にそうできるように、今の気持ち・その時の気持ちを忘れないように記しておこうと思います。
まだ分からないことだらけ。知らないことだらけ。
今までの自分には知り得なかったことをこれからもたくさん学んでいくのでしょう。

改めて、世の中のお母さんに敬意を表します!
そして世の中の妊活している女性、妊婦さんを応援したいですおねがい



あ、結果的に私は年末で仕事が激減したわけですが、それで良かったと思っています!ニコニコ
ひとつの職場は場所が遠いのと自分の生活を見直すために妊娠が分かる前から年末で退職する事を決めていて秋頃から手配をしていたので、それと妊娠による予期せぬ退職が重なって収入もかなり減ってしまったのですが。


でも、そうでもなければ、私は大切な時期にかなり無理をしていたと思います。
しかも今年の冬はとても寒かったし、インフルエンザや風邪も過去最高レベルで蔓延していたので体調を崩していたかもしれません。
時間がぽっかりあいて、自分と向き合う時間も出来たし、冷静に今後を考える事も出来たし、不調の時ものんびり体を休めたり、家族と過ごす時間も増えました。
めい犬と一緒にいる時間も増えました。

一時的に収入は減りましたが、それ以上にかけがえのないお金では買えない『今』という時間を手に入れました。


あと「ストレスが大敵」と聞いたので、とにかくノンストレスでいようと努めましたし、時間が出来たことで新たな可能性ややりたい事も見つけることができて今はワクワクしています♪


一時の逆境に打ち負かされず、それは新たなチャンスの始まりだと前向きに捉えて生きていけたら素敵ですよね
色々と悩むことはあると思いますが、それも夫と乗り越えていきたいと思いますニコニコ



ツラツラと長くなりましたが、書いてスッキリしたウシシ
日本の少子化が改善される事を願って…
世の中の妊婦さんが幸せになれることを願って✨
妊活している女性が幸せな気持ちでその日を迎えられることを願って✨


お読みいただき、ありがとうございます照れ
これからも色々と楽しんでいきます音譜



志穂クローバー


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