やるべきことは一つ | 大塚しほのブログ【流々、しほ暦】

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なるべく自然なもので安心して楽しく子育てしたい2児の母。

植物ベースの暮らしで地球も家族も守りたい。

2人の子どもとの暮らしを中心に、思ったことやアレコレ綴っていきます♪

福島に入った瞬間、なぜか背筋がピンと伸びるような感覚がありました。
神経が研ぎ澄まされるような…
胸のなかに大切なものをドンっと抱えこんだような、そんな感覚。
決して嫌な感じではありませんが、軽くもない。
半分東北のわたしの血が騒いでいるのでしょうか。

震災後、もちろん東北にも来ているし、福島の田舎にも帰っているし、ボランティアにも来ているけど、こんな感覚は初めて。
心魂の想いを背負っているからかもしれないし、自分自身の立ち位置や心構えが違うのかもしれません。
目的が違うのだから、当然なのかもしれない。

そんなことを考えながら到着した海沿いにある病院。
案内してくれた職員の方に
「海、近いんですね」と聞いたら、

「前は近くなかったんですよ」

と少し寂しそうに微笑みながら答えてくれました。

震災の前…津波が来る前は病院の先にも民家がたくさん立ち並び、病院からは海は見えなかったそうです。
病院の建物が頑丈だった為、津波でも流されずに済んだ、と。
それでも腰くらいまで海水が浸水。
そして病院の前に建っていたほとんどの民家は、気付くと病院の後ろへと流されていた…

そんな壮絶な体験をして、助け合ってここまで生きてきた人々。
でもみんな静かで暖かい。
町を見ているだけだと、東京と変わらず何気ない日常が繰り返されているように見える。
でも少し車を走らせると見えるプレハブの避難小屋。
放射線濃度を知らせる掲示板。
終わる目処が見えない原発問題。
どれだけ重いものを抱えながら暮らしているのか想像もつきません。
東北の方々は我慢強い。

大好きな福島。美しい田んぼが広がる道。
車からの景色で懐かしさと安堵感が湧き上がり、胸が落ち着くような騒ぐような不思議な感覚でした。
福島訛りの言葉もわたしには心地良く響く。
病院の方々は心魂のパフォーマンスをとても楽しみにしてくれていて、素敵なバルーンのアーチが作ってあったり、しっかりとしたプログラムを作って待っていてくれました。
患者さんもわたしたちを見つけて笑顔で駆け寄ってきてくれたり、手を振ってくれたり、じーっと目で追いかけてくれたり。
とても嬉しかったです。
その期待や気持ちを思うだけで涙がでそうになりました。
東北の方は、その熱さをあまり表に出さず胸に秘める方が多い。
でもしっかりと感じました。
関東も東北も関係ないのです。
やるべきことは一つ。

明日は全力で、パフォーマンスさせて頂きます!

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Shihoクローバー