さて……ひと月経った(遠い目)。
未だにGWを引きずるつれづれ日記。いいんです、徒然なるままに……だから。
さて、3日目に香道体験をばしてまいりました。
体験させていただいたのは「香舗伽羅」 様。
1階が店舗、2階が座敷になっていて、体験は2階で行います。
詳しいことはHPの「香座敷 香林」をばご覧ください。
今回我々が体験してきたのは志野流、3種×3枚の「組香」。
簡単な素人目説明ご容赦願います。
香木片を入れた包を3種類各3枚ずつ、計9枚用意します。
それをしゃかしゃかと混ぜ、3枚を選びます。
選んだ包の香木を出香者(出題者)が香炉で焚いて、順に回して香りを聞きます。
これを選んだ3包分順番に聞き、組み合わせを当てる、という遊びです。
香りを聞く回数は奇数回。左手で香炉を持ち、右手を香炉の上にそっとかぶせるような形にして顔のそばに持って行って聞きます。1度聞いてもう1度聞くときは、香炉を少し顔から外して、下を向いて一呼吸。聞き終わったら次の人へ回します。
すべて聞き終わったら、自分の回答を書きます。
筆で。
墨磨って筆で。
高校で書道選択だった2人に対し、櫻は中学からまともに筆持ったためしなし。(あっても筆ペン)
10年どころじゃない墨磨りブランク。
もちろん回答を記入する用紙も手に持って書きます。
アレだ。和歌詠んで(書いて)る平安貴族の図を想像しておくれ。
この回答、名前、図、組み合わせの名前を順に縦に書くのです。
名前を書くときは「子」は省略し、ひらがなで書くとのこと。
図は3本縦線を引いた上に、同じ種類のものを横線でつなぎます。
で、それぞれの組み合わせに名前が付いていますので、それを図の下に書く。
全員の回答が出香者に出そろったところで、出香者が結果表を記入してくれます。
こんな感じ。
ボケてて申し訳ない。
本当はもう半分下にあるので、人数が多い時は6面の表になるそうですが、今回は3人だったので半分で。
縦書きなので右から左に読むかたちですね。
右が表紙にあたるところです。
「三種香之記」の右側が、今回使った3種類。
左側が解答です。
3(たわむれ)→1(春の野)→1(春の野)の順に出香、2番目と3番目が一緒なので2番目3番目を横線でつないだ形。この組み合わせは「琴音」という名がついています。
んで、我々の回答がこちら。
回答順に右から左。
黒……櫻
黄……透氏
緑……あやさん
本名なので伏せました。
斜め線は採点(?)です。で、正解だと「叶」と書いてくれる。
今回は櫻とあやさんが正解。
行った日と出香者、日付の隣に小さく書かれているのは会場。
で、この結果表、正解者のうち、回答順の早い人がもらえるのです。
今回は櫻(1番)とあやさん(3番)なので櫻が持ち帰り権利をゲットしたです。
というわけで、写真入りで上げることができました。
回答の図の書き方もパンフでいただいたのですが、ただいま櫻迷宮(※櫻の部屋)にて埋まっております。
見つかって気が向いたら上げるかもしれません……。が、期待はすな。
今回は初心者向けの組香でしたが、5種類×5枚の、「源氏香」というものもあります。
というのは、組み合わせが源氏物語の最初(桐壷)と最後(夢浮橋)の章を除いた名前が振ってあるから。
詳しくはwikiで!
香は人によって感じ方が違うし、徐々に香りも変わってくるそうです。
現に、出香者の方は最初に聞き、一巡して戻ってきた際に再度聞くのですが、同じ香りだったことがほとんどないという話でした。
我々も感じ方がそれぞれだったので。
透氏の2番目と3番目の感じ方が確か「草」→「森」だったそうですから。
櫻も正直3番目初めて聞いたときは、1番と3番が一緒かと思ったから。三回目くらいで2と3が一緒って気付いたのでね。
人の嗅覚って一瞬で変わるんだなぁと実感。
そういえば、母上(元臨床検査技師)もペトリ皿を開けた時の一瞬のかほりを逃すなと言われているとか……(今までの話台無し)
自分では嗅覚の自信がないので自ら発案して体験することはないだろうと思う貴重な体験でした。
提案してくれたあやさん、透氏、ありがとう~!
以上、延々ひっぱった旅日記でした。
次より通常どおりの日記に戻ります。