自分の退職は過去数回あったけども(任期満了、という名の……)、今日は違う。


両親、ともに今日付で退職です。


といっても、昨日すでに辞令交付があり、仕事納めはしてきたわけですが。



ポケベルが鳴ると飛び出していく母の当番のこととか。
実は父が出世と引き換えに遠方勤務を断ってくれていたこととか。
片道50分以上の通勤の傍ら、小中学生だった娘どもの飯を作るために必死だった母のこととか。
「事務職」という言葉を使わず部署名でしか教えてくれないがために、父の職業がはっきりわからなかった小学生時代とか。
仕事にまつわる話は掘り返せばいくらでもあります。
日常になりすぎて、「思い出」として掘り返せないエピソードもあるでしょう。
それくらい日常生活は「両親共働き」が付いて回ってた。


父はまた非常勤で勤めにでますが、母はこのまま主婦だそうです。
ずっと家にいる母、私より遅く出勤し、早く帰宅するだろう父……なんだか、想像できない生活が始まります。


大きな節目ということで、できの悪い娘から、一言だけ。


お疲れ様でした。お父さん。お母さん。